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高知巡礼34  リアル土佐日記

 僕は、こういう記事の通り、旅をするのも好きであるが、実は読書好きでもある。
年に100冊を目標に読むようにしていて感想も記録中。もうすぐ1000冊になりそうだ。

そんな僕が行っていなかった、というか忘れてしまっていた場所があったので行ってきた。

高知県立文学館

高知県立文学館

高知城の後ろにひっそりとあり、いかにも文学館ぽい(笑)
なかなか目に入る機会も少ないので忘れていたが、時々企画展のお知らせがありそのたびに行こうと思い行けずにいた。

一度、ちびまる子ちゃんの企画がすごく気になったのだが、文学館みたいな場所はなかなか共に行く人を選ぶ気がする。

今回も企画展をやっていて、柴田ケイコさんという方だった。

柴田ケイコ展

入館の時に案内をされたが、失礼な話この方を知らなかった。
せっかくなので詳しく調べてみたら、どうやら高知県生まれのイラストレーターで、絵本などを出版しているらしい。

かぶりもの

上の写真の「パンどろぼう」や「めがねこ」など個性豊かなキャラクターが多い。
めがねこは、眼鏡の子どもに変なコンプレックスをもたないようにとの想いが込められているようで、眼鏡男子の僕は親近感を感じた。

この日は、そんな絵本作家らしく、子どもが数人いたが、そんな子ども達も楽しめる展示になっていたのが印象的だった。

輪投げコーナー

ユニークなイラストも多いが、やはり地脚が強く、米粒アートなど秀逸な作品もありしっかりと楽しむことができた。
何よりも訪れた人がみんな楽しそうなのがすごいなと感じる。


うってかわって、その次は人気のない(?)常設展の方へ。
最初の展示は、高知ゆかりの作家特集だが、予想よりも多くの著名な作家がいておどろいた。

高知ゆかりの作家さん

有名どころだと、有川浩さんだろうか。
いくつかドラマの原作にもなり、暖かい作風でわりと万人受けする作品が多い。
実は、知り合いにテレビ関係の人がいて、有川浩さんのサイン本をもらっていた。けど高知県出身とは知らなくてお恥ずかしい。

後は、「竜馬がゆく」の司馬遼太郎先生も何度も高知を訪れるほど高知フリークとして紹介されていた。そういえば、高知の美術館に直筆の看板とかあったな。

司馬遼太郎先生の名言

いや、高知の良さを見事に言い表している。
本当に何度もくるのが分かる。

そして、2人の特集も。

寺田寅彦
宮尾登美子

寺田寅彦先生は、夏目漱石を師にもつ随筆家であり物理学者でもある、らしい。
実は、僕も詳しくないが、二足どころか何足もわらじをはける多才の方で、音楽もなかなかの腕前だったそうな。

宮尾登美子先生は、これまでの歴史文学を女性目線で描いた方。正に今の時代に合いそうな思想だが、当時はなかなか革新的だっただろう。

また、土佐日記のコーナーもあったり、実際に本が読めたりと、読書好きには時間が足りないくらい面白かった。


あと、全体的に子ども向けに仮名文字の説明があったり、子ども用の部屋があったりと家族で楽しめる仕様になっているのがとても好感がもてた。

子ども文学室

文学館というと、堅いイメージもあるが、展示は工夫が凝らされているので、少し雰囲気の変わった時間を楽しんでみてはいかがだろうか。


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