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空や海が大好き

 空や海が大好きです。
そんな気持ちをよく表してくれているのが、谷川俊太郎さんや寺山修司さんの詩です。

『空の青さを
    みつめていると』

 空の青さを
  みつめていると
 私に帰るところが
  あるような気がする
 だが雲を通ってきた
  明るさは
 もはや空へは帰って
  ゆかない

 陽(ひ)は絶えず
  豪華に捨てている
 夜になっても私達は
  拾うのに忙しい
 人はすべていやしい
  生れなので
 樹のように豊かに
  休むことがない

 窓があふれたものを
  切りとっている
 私は宇宙以外の部屋を
  欲しない
 そのため私は人と
  不和になる

 在ることは空間や
  時間を傷つけることだ
 そして痛みがむしろ
  私を責める
 私が去ると私の健康が
  戻ってくるだろう

 谷川俊太郎
『六十二のソネット』より

『かなしくなったときは』

 かなしくなったときは  
  海を見にゆく
 古本屋のかえりも
  海を見にゆく
 あなたが病気なら
  海を見にゆく
 こころ貧しい朝も
  海を見にゆく

 ああ 海よ 大きな
  肩とひろい胸よ
 どんなつらい朝も
  どんなむごい夜も
  いつかは終る

 人生はいつか終るが
  海だけは終らないのだ

 かなしくなったときは
   海を見にゆく
 一人ぼっちの夜も
  海を見にゆく

 寺山修司
 『少女詩集』より

空は特に雲があると自由を感じます。無限と思える空間を雲が自由に形を変えてふわふわと佇んでいるのに憧れます。

また、飛行機から見る雲海も大好きです。飛行機に乗ったら必ず雲海を確認します。座席は必ず通路側を取りますので、トイレに行った時にトイレの近くで雲海を確認します。いいですね。
雲海というと、昔アテンションプリーズという、テレビ番組があり、主人公がCAをめざすのですが、おっちょこちょいで失敗だらけで挫折の連続なのですが、雲海をみて盛り返すというものでした。
雲海は心を洗い流すものであり、初心に帰らせる清らかなものであるということと結びつくものであるということになりました。だから雲海は大好きです。

海が好きというのは、海は全てを受け入れてくれるような気がするからです。
というのは、テレビの番組でも聴いたような気がするのですが、海は平等である気がします。どんな人でも受け入れてくれるような大きな心を持っているような気がするからです。安心します。海は大きいです。心が大きいと感じうのです。だから好きです。

だから、内面にどこまでも入り込んでくる音楽も大好きです。
だけど、どんどん拡散をするような音楽も大好きです。万華鏡のように次に現れる展開が想定できなく次次に展開される音楽も大好きです。
それは、空や海のように限りなく展開されように拡散される自由のようなものを感じるからです。
だから、オーネットコールマンやセシルテイラーの音楽も聞かずにはいられないのです。

オーネットコールマンやセシルテイラーの音楽は万華鏡のようにどんどん展開されていきます。心が無限に拡散されます。この開放感がたまりません。

空や海のような開放感に浸れることに幸せを感じざるを得ない。

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