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一生モノのお財布が欲しい② 職人さんの工房訪問 「N25 横浜showroom」in弘明寺

前回は、一生モノのお財布として、N25のがま口財布に心惹かれた話でした。

今回は、実際に工房という素敵な空間にお邪魔して、職人さんとお話ししながらお財布をオーダーしていく体験を振り返っていきます。

前回の記事はこちら↓


訪問までの下準備

ショールーム訪問までに時間があったので、私はすでに購入した人たちの口コミをリサーチしていきました。実物を見て確認してみたいポイントをピックアップするためです。

決してお安い買い物ではないし、同じくらいの金額で所謂‘ハイブラ‘のお財布を買えないこともないのです。私は別にハイブランドの物が欲しかったわけではありませんが、それと同じくらいのお買い物をするとなれば庶民は慎重にもなるものです。

リサーチの結果、以下の2点について実物を見て確認してみたいと思いました。

①お財布の開き具合
通常の牛革だと開き具合が固く感じられるという意見があり、それが難点と感じるほどのものなのか確かめようと思いました。

②「げんこ」か「おこし」のどちらがよいか
がま口のひねる部分は「げんこ」と「おこし」の2種類あります。(下のインスタ参照)
私はがま口初心者だったので、「げんこ」と「おこし」のどちらが良いかを含め、がま口それ自体の使い勝手も試してみたいと思いました。

「げんこ」と「おこし」について(公式インスタ)↓


いざ横浜showroomへ 

アトリエのような工房

ショールームは、弘明寺ぐみょうじという京急線と横浜市営地下鉄ブルーラインが通る街にある商店街のすぐそばでした。表に看板は出ていませんが、和菓子屋さんが入った建物の階段を3階まであがったところにあります。

職人兼店主さんに招き入れられ、室内に足を踏み入れました。落ち着いた色の木材に囲まれた、あたたかみを感じさせる空間に、職人さんお手製の革製品が綺麗に並べられています。

私のお目当てのお財布ももちろんありました。ブラックの革でできたがま口財布が、全サイズそろっていて、一種のアート作品のような雰囲気を醸し出していました。その周囲にも、カラフル――といっても落ち着きのある上品な色をした――キーケースやバッグなどが、どれもほど良い間隔で並んでいます。空間一帯がアトリエのようでした。

私は吸い込まれるようにして、つやつやとしたブラックのがま口財布を手に取らせてもらいました。

がま口財布を試させてもらう

がま口財布を手に持った瞬間、想像以上に軽いことに驚きました。店主さん曰く、お財布の構造を改良して当初のものより軽くなったそうです。革も手によくなじみました。

チェーンを自分の肩にかけてみると、真鍮のチェーンが上品に優しく輝いて、その先にあるお財布がそれ以上の存在感を放っていました。

お財布をかけた自分の姿を鏡に映して見てみます。自分で言うのもなんですが、その日の私の服装には、このお財布がぴったりマッチしていました。ますますこのお財布に対するトキメキ度が高まります。

サイズ感も問題なかったので、気になっていたチェックポイントを確かめていきました。

▷お財布の開き具合
展示されている革がどのくらい使い込まれたものかは聞き忘れてしまったものの、個人的には十分な開き具合だと感じました。

▷げんことおこし
げんことおこしの口を交互に開いてみました。どちらもパカっと開きやすく、閉めたときにはパチン!と実にいい音が響きます。

はじめはすっきりとしたデザインのおこしにしようと思いました。ですが、おこしだと開く方向を見誤らないようにしないと口が開きません。
(上に貼ったインスタを見ていただくと分かるかもですが、刻印されたN25の文字の向きで判断すればよいのだと、後で気づきました……。)

げんこなら開く方向が分かりやすかったので、がま口初心者の私はげんこの方が使いやすいと判断しました。

がま口財布をオーダーする

外側の革選び
気になる点のチェックも済んだところで、いよいよ革選びに入っていきます。店主さんにうながされて、用意していただいたネイビーの革を見せてもらいました。

まずはメールで写真を送付頂いた牛革のもの。メールで見たまんまの色でした。
それとは別に、クーズーというカモシカの革を2種類出していただけました。牛革のものより青みが強いネイビーと、コバルトブルーのような明るいブルーのものでした。

なお、店主さんはオンラインストアで販売している基本色の他にも、革好きが高じて、良いと思った革をどんどん購入しているそうです。革好きのお客さんは、エキゾチックレザーも含めて選択肢を広く持てば、きっと素敵な一枚に出会えると思います!

さて、クーズーの革には細かい傷がいっぱいついているのですが、それは革のもととなったカモシカが生きていた時代についた傷だそうです。そこに1点物の良さ・個性を見出す人もいらっしゃるみたいですね。

傷がある面をひっくり返すと、裏側はスエード調の革になっていました。なんとそのスエードの濃いネイビーが私の好みど真ん中ストライクだったのです。もう目が釘付けになりました…!
どちらの面をお財布の外側にしてもよいとのことだったので、ネイビーのスエード面を外側にするようお願いしました。

気になる経年変化ですが、店主さんが気を利かせてネイビーの革の切れ端を使って摩擦を起こし、経年変化の様子を再現してくれました。
意外と色の変化は少なく、摩擦が強く加わった部分が黒みがかってツヤッとしています。私好みの変化の仕方であることが確認できて、安心しました。

▷内側とカードケースの革選び
このお財布は、内側のポケットの革も選ぶことができます。付属のカードケースの革と内ポケットの色を揃えたいと思って、再び革選びに入りました。

店主さんから提案いただいた革が3種類あり、それぞれ先ほど選んだネイビーの革に重ねて色合いを見ていきます。グレーの革が一番しっくりきた組み合わせだったのでそれを選びました。

このとき、店主さんと一緒に接客してくださった店主さんの奥様から、「まさに特注という感じがする素敵な組み合わせですね」とコメントをいただきました。その一言に、私は自分で革をチョイスしたオリジナリティの高い一点モノを手にすることができるんだなぁと改めて認識させられて、嬉しい気持ちが加速しました。

最後にチェーンの長さを確認し、私は通常の長さにしました。

▷支払いと納期
お支払方法は、現金または振り込みの2択でした。
ちょっとしたことですが、店主さんによる手書きの伝票には、革の情報などが細かく記載されていて、それも嬉しかったりします。クーズーの革はチャールズFステッド社のものだと記載があり、後で調べてみたところ「スエードと言えばチャールズFステッド」と書かれていました。いい革を使わせてもらったのだとテンションが上がりました。

店主さんに、納期は1カ月後くらいになりそうとのことでした。(納期は受注状況によって変動があるそうです。)

私は選んだ革をスマホで撮影させてもらって、手元に届くまではそれを眺めて待つことにしました。

◇◆お店情報

◇店名
N25 横浜showroom
◇住所
〒232-0067
神奈川県横浜市南区弘明寺町270 平野ビル3階 (濱うさぎ(和菓子屋)の裏手にある階段を上がる)

◇営業時間 ※予約制
木・金 13:00〜14:30、15:00〜16:30
土 16:00〜17:30、18:00〜19:30
◇HP (上:TOPページ/下:オンラインストア)
【公式】N25 - 革の手しごと - 財布 | トートバッグ | レザー小物 (n25leather.com)
【公式】N25 - 革の手しごと - オンラインストア (直営店) (n25leather.com)


◇◆N25製品の口コミで参考にしたもの

(次回に続きます)

◆一生モノのお財布が欲しいシリーズはこちら


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