一生モノのお財布が欲しい① 一生使えるお財布の条件とは?
先日、迷いに迷ったお財布探しにようやく終止符を打つことができました。
「自分も‘良い大人’って言われる年齢になったし、ちょっといいお財布が欲しいかも。」
そう思ったはいいが、そもそも‘いいお財布’ってどんなもの?全く見当もつかない……。
さんざん迷い、悩んだ結果たどりついたのは、職人さんの工房へ赴いて、オーダーメイドで作っていただくことでした。
こうして手に入れた一生モノのお財布。お財布への満足度もさることながら、職人さんの手ずからモノを買う経験もまた、強く心に残る出来事でした。
今回の「一生モノのお財布が欲しい」シリーズでは、そんな私のお財布購入体験を記録に残そうという試みです。
全4回+おまけ1回を予定しております。
革のお財布での失敗:経年変化するお財布が欲しくなる
新しいお財布が欲しいと思ったきっかけは、当時使っていたお財布での失敗にあります。
そのお財布は4年前に購入したもので、私の扱いが悪かったために、鮮やかなピンク色は酷く黒ずみ、せっかく型押しされたレザーの柄も潰れてしまいました。この失敗の一番の原因は、コロナ禍のアルコール消毒文化で、アルコールで濡れた手でお財布を触ってしまったことだと思います。
この反省から私は、次に買うならば革の経年変化を前提としたお財布が欲しいと思うようになりました。それならば傷が入ろうが色褪せようが、それが魅力に変わっていきます。自分だけのオリジナル財布になるわけです。
こうして「経年変化を楽しみながら長く使えるお財布を買う」という方向性が定まりました。
自分が求めるお財布の条件
自分がお財布に求める条件を整理してみました。以下の通りです。
現金派であるため、小銭やカードの収納力が高いもの。
お財布だけ持って出ることもあるので、ポケットに入るミニサイズが良い。
経年変化が楽しめるもので、カラーは自分が好きなネイビーにしたい。
できればアフターケアが保障されているもの。
2.の条件に従って、まずはコンパクトな三つ折り財布・二つ折り財布を検討してみたものの、即決できるものには出会えずでした。
唯一の収穫は、「現物を見てから買うべし」という教訓です。
ネットで見て良いなと思ったものを、近くの取扱店で触らせてもらったときのことです。そこでは、紙幣サイズの紙が用意されていて、お財布に紙幣を出し入れする動作を試せました。すると、理想的な構造だと思っていたお財布が、意外と開きにくかったり、お札が入れにくかったりしたのです。
また、気になっていた革の経年変化の様子を見せてもらったら、好みではないと気づくこともありました。実物を通してしか分からない発見が意外とあるんですね。
いっそお財布ポシェットはどうか?
そんな折に、久々に会った友人がお財布ポシェットを使っていることに気づきました。使い勝手も悪くないと言います。
長財布はポケットにおさまりきらないという理由から除外していましたが、ポシェット型ならばポケットに入れる必要がなく、持ち運びもラクです。
さらにコンパクト財布よりも容量が大きく中も見やすいので、財布本来の機能という観点からみても優れたお財布です。
そう思い至ったとき、以前から気になっていた、ポシェット使いもできる長財布のことを思い出したのでした。
職人さんのこだわりが詰まったがま口財布
それはN25というブランドのお財布で、レトロな雰囲気を感じさせるがま口の革製のお財布です。セット売りのチェーンをつければ、ポシェットにもなります。
このお財布には、いくつかこだわりポイントがあるのです。
▷一点一点職人さんによる手縫いである点
それぞれの革のよさや特徴を活かせるように縫っていらっしゃるのでしょう。
▷がま口の口金の素材に真鍮を使用している点
がま口財布によく使われる口金はステンレス製ですが、ステンレスは経年変化が少ないため、お財布を使い込んでいくうちに革と口金の経年変化具合がちぐはぐになってしまうそう。
そこで、革と同じように経年変化する真鍮を口金にしているそうです。
ちなみに、後日職人さん本人から、日本でお1人だけの真鍮製の口金を作れる職人さんをどうにか探し出して買い付けたと伺いました。
私が求める経年変化を前提としたお財布であり、職人さんのこだわりと熱意が込められていることが伺い知れ、ますます魅力を感じるようになりました。
ブランドHPはこちら↓
問題は希望している革の色だけ
私がお財布に求める条件のうち、収納力や持ち運びは問題なし、ブランドHPによればアフターケアも対応しているというこのお財布。私にとっての唯一の問題点は、オンラインストアにネイビーの革の展開がないということでした。
HPには他のカラーの革も取り揃えているとあったので、ダメ元で問い合わせてみました。数日後、ネイビーの革もありますよという返信が…!色味が分かりやすいようにとネイビーの革とブラックの革を比較できる写真と、丁寧な説明が添えられていました。
正直に言うとメールの返信に添付されていた写真の革は、自分が思っていた色味のネイビーではありませんでした。しかし、この時にはこのお財布にかなり心が傾いていた私。
ブラックもかわいいし、実物を見てこのお財布を気に入ったのなら、ブラックとネイビーを見比べてよいと思った方を購入すればいいやと思い、その場で来店予約を入れました。
▷参考サイト
・「ほぼ日刊イトイ新聞」の特集記事
(次回、ショールーム兼工房訪問記です)
◆一生モノのお財布が欲しいシリーズ②〜⑤はこちら
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