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世田谷さんぽ 九品仏浄真寺:1

 今週は世田谷周辺の話を延々としてきた。
 すべて1日の間に起こった出来事だが、この日は自由が丘から二子玉川まで、寄り道をしながらほっつき歩いたのだった。東急大井町線では5駅、距離にして6キロ程度になる。

 岩立フォークテキスタイルミュージアムに次ぐ第二の目的地が、同じく自由が丘駅から徒歩すぐにある九品仏浄真寺だった。

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 広大な敷地をもつ九品仏浄真寺は、境内一帯が中世の城館・奥沢城の跡。当時の土塁が囲む内側に諸堂が配置され、背の高い樹木が茂っている。
 本尊は九体の阿弥陀仏坐像。丈六の九体阿弥陀がそろっている寺院は少なく、浄瑠璃寺(京都)の名が第一に挙がる。制作年代や知名度では数段落ちるが、東ではここ九品仏浄真寺が知られている。
 九品仏浄真寺の九体阿弥陀は横並びの3棟のお堂に3体ずつ鎮座しているが、うち3体は修復中で拝観できなかった。そういえば浄瑠璃寺の九体阿弥陀も現在修復中で、一堂に拝見できないという。高野山の国宝《聖衆来迎図》も修復に入ったのだった……阿弥陀信仰の世界では、修復ブームが起きているのだろうか。

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 以前の投稿でも触れたように、阿弥陀来迎を再現した「二十五菩薩来迎会」、通称「お面かぶり」の行事も著名。3年に1度の開催とあって、まだうかがったことはない。次回こそはと心待ちにしている(有休をとるつもりでいる)。(つづく

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解説板のおもしろルビも健在。



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