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西洋美術

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#現代アート

MOTコレクション「歩く、赴く、移動する 1923→2020」:5 /東京都現代美術館

(承前)  関東大震災から戦後の復興期まで、最初の2室に4回分を割いてしまった。展示面積だ…

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デイヴィッド・ホックニー展:3 /東京都現代美術館

(承前)  現美のホックニー展。最大の見せ場は、ラストにやってきた。  コロナ禍のロック…

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デイヴィッド・ホックニー展:2 /東京都現代美術館

(承前)  龍安寺石庭のフォト・コラージュの裏の壁には、横長構図の絵画作品がいくつか展示…

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テート美術館展 光 ―ターナー、印象派から現代へ:2 /国立新美術館

(承前)  本展の心にくいところは、近年、日本での回顧展が好評・盛況を博した複数の作家を…

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テート美術館展 光 ―ターナー、印象派から現代へ:1 /国立新美術館

 イギリスの国立美術館・テートの所蔵品による、「光」をキーワードとした世界巡回展の東京展…

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旅と想像・創造 いつかあなたの旅になる /東京都庭園美術館

 「鉄道開業150年」というわけで、関連企画をしばしば見かける。  東京ステーションギャラリ…

攻める、アーティゾン美術館 :1

 通勤途中のこと。山手線の乗り換えホームに降り立つと、アーティゾン美術館の巨大看板がちょうど目の前に現れた。  現在の展覧会は「はじまりから、いま。 1952ー2022 アーティゾン美術館の軌跡—古代美術、印象派、そして現代へ」。  名称のとおり、館蔵の名品展だ。  ブリヂストン美術館時代もよくうかがったけれど、リニューアルを果たしてからはとりわけ気になる展示が多く、頻度が増している。  展示スペースは、格段に広くなった。広いうえにめまぐるしくジャンルが切り替わるので、館を

ミケル・バルセロ展 /東京オペラシティ アートギャラリー

 ミケル・バルセロは、現役のスペイン人アーティスト。  その画業の全貌を紹介する展覧会に…

讃岐の誘惑:3 /ジョージナカシマ記念館

(承前)  香川県は戦後、時の知事の主導で「讃岐民具連」という工芸・デザイン運動を推し進…

讃岐の誘惑:2 /イサム・ノグチ庭園美術館

(承前)  高松市牟礼町は、隣の庵治(あじ)町とともに「庵治石」の産地として知られる。花…

イサム・ノグチ 発見の道:1 /東京都美術館

 東京都美術館の「イサム・ノグチ 発見の道」展は、2020年秋に開催予定だったものが、2021年…

イサム・ノグチ 発見の道:2 /東京都美術館

(承前)  展示の冒頭には「インターロッキング・スカルプチュア」と呼ばれる、金属のパーツ…

イサム・ノグチ 発見の道:3 /東京都美術館

(承前)  書いていて恥ずかしくなるくらいの子どもじみた空想をしてしまうのも、イサム・ノ…

イサム・ノグチ 発見の道:4 /東京都美術館

(承前)  1階の第1章「彫刻の宇宙」で生涯にわたる作例を一巡、若干の満腹感が漂いはじめる。2階の第2章「かろみの世界」の薄口で箸休め、ノグチデザインのソファーに座るなどして休み休み鑑賞。  そして迎えた3階の第3章「石の庭」は……これがまた圧巻であった。  この最終フロアで展示されるのは、香川県高松市牟礼町にあるかつての制作拠点、現・イサム・ノグチ庭園美術館にあるもの。その多くがふだんは庭で野ざらしになっていて、これほどの数が館外でまとめて展示されるのは初めてという。