見出し画像

【類人猿のはなし】ゴリラの筋肉の秘密

ゴリラが実は温和な動物であることは、類人猿性格分類を学んだ皆さんであれば常識だと思います。

体格は筋肉隆々でいかにも獰猛な動物をイメージさせますが、これは天敵から身を守るために大きな体格を身につけたというのが一般的な見解です。敵と戦いたくないという気持ちが募るほど、どんどん体が大きくなっていったんでしょうね(笑)

さて、ではこの体どうやって維持しているのでしょう。人間が筋肉をつけたい時はタンパク質をとって筋トレしますが、ゴリラはタンパク質の豊富な肉類を食べることはありません。基本は草食で、アリなどの昆虫を若干食べる程度です。

では、草食のゴリラがどうやってあのたくましい筋肉質な体をつくることができるのか??これは、植物にわずかに含まれるタンパク質を筋肉に変えているのです。

そのために、ゴリラは起きている間は常に食べ続け、1日に30㎏程度の植物を食べます。また、植物に含まれる僅かなたんぱく質を漏らさず筋肉に変えるため、長い腸を持っています。この長い腸には、タンパク質の材料であるアミノ酸を合成できる腸内微生物がたくさん住んでおり、このおかげでゴリラは筋肉質な体を維持できるのです。

ゴリラのお腹がポコっと出ているのは、太っているからではなく長い腸のおかげで張りだしているいるからです。

005ゴリラの筋肉_モンタ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?