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なぜ都市農業?目指す経営像とは-part1-

なぜ土地が少ない東京で農業なのか。
なぜ貸借の条件が厳しい生産緑地なのか。
なぜ前例のない、武蔵野市・小金井市で就農するのか。

決断にはいろいろな思いがありました。

地方の農業、都市部の農業

農業大国といえば、北は北海道から南は九州まで
数々の名産地があります。
私は青果物流通で働いていた時からいろいろな産地へ視察に行っていました。
関東近郊が多かったのですが、その土地ごとに特色があり
経営形態も異なっていました。
熊本県の農業法人で働いていた時は
地方の農業事情を少しながら肌で感じていました。

一概に定義づけができるわけではありませんが
多くの農家さんの傾向を見ていると大きく二つに分けられるのではないかと思いました。
地方は品目を絞って大量生産、共同販売。
都市部は少量多品目、個人直売。

自分が目指したい経営形態はどこだろうと悩みました。

多くの可能性を秘めている都市農業

「野菜が好き、農業が好き」ではありましたが
どう考えても自分自身が、広大な土地でキャベツやレタスを大量生産、市場販売している姿が想像できませんでした。

それは単純に野菜を生産・販売するだけではなく
農業を志したきっかけであった
農業を通じて、悩んでいる人の力になりたいという思いが強かったのです。

実際に東京で新規就農された方の話を聞いていると
多種多様な経営形態で、皆それぞれが自身の目指している経営像を実現しているという方が多くいました。

大消費地であり、消費者との距離が近いこと
発信力が強く、小規模だからこそできることがたくさんあるのだと知りました。

東京で農業をやることは難しいかもしれないけれど
自分がやりたいことを実現できるのは東京かもしれない。
挑戦してみようと心が決まったのです。


つづく