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農業だけじゃ食べていけない?!-Ep9-

前回更新予定だった記事を飛ばしてしまいました……
話しが前後してしまいますが
農地交渉に向けてのお話です。


農地の候補が決まり交渉に向けて
役所や地主さんとの話し合いが進んでいきました。


まさかの補助金が受けられない・・・

新規就農者には手厚い補助金や無金利・無担保の融資制度が充実しています。
代表的なものは、次世代人材投資事業で生活保障の助成金を受け取れます。
(※令和4年度からは新しい事業に変わっています。詳しくは農林水産省のHPでご確認ください)
この助成金は、人・農地プランが定められている市街化調整区域のみで適用されるため、私が就農する地域は生産緑地のため受けられません。

生産緑地でもほかの補助金や融資制度は受けられるのですが認定新規就農者にならなければなりません。
認定新規就農者とは就農後5年までの農業者を区市町村ごとに認定されるのですが、新規就農者を受け入れたことがない地域では
認定農業者(一部地域では都市型認定農業者もある)のみが認定されています。
こちらは実際に農業経営を継続しており、経営を意欲的に行っている農業者などを認定するもので、新規就農者は原則認められません。


認定新規就農者にもなれない・・・

私が就農する2市では、新規就農者を受け入れたことがないため
認定新規就農者の制度が整っていませんでした。
農業委員会での審議や、役所で制度の整備や予算申請などやらなければいけない手続きが多いため
初年度は対応ができないから2年目以降にしてくれないかとお願いされました。

認定新規就農者にならなければ、補助金も受けられないし融資も受けられない。
書類を提出してから実行までに1年近くかかるものもあるのに
どうやって生活していけばいいのか…

悩んだところで変わらないため
悔しいけど待つしかありませんでした。

新規就農の第一関門

東京都では新規就農する前に
東京都農業会議が主催している
新規就農者経営支援会議で経営計画書の発表を行います。
そしてその計画について
東京都の職員から指摘アドバイスを受けます。

借りる予定地での経営計画と収支計画を出していくのですが
約半年かけて自分のやりたいこと
どういった経営を目指していくのかの整理と
実際に就農場所で何ができるのかを当てはめていきました。

青年等就農計画では5年後に所得目標300万があげられます。
この数字を出すには、相当高単価の野菜を育てるか
面積を拡大するか、作付の回転(1年に植えられる回数)を増やすしかありません。
今の面積で生活をしていくのはかなり難しい。
なんとか農業でも食べていける方法はないか悩んでいました。


ある知り合いの方に相談していたところ
東京都が運営している起業の相談窓口を紹介されました。

新規就農するのに起業ってどういうことなんだろうと
半分疑いながら、紹介者の方と窓口を尋ねました。


No.10へつづく


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