見出し画像

農地交渉は難しい。焦りと不安の毎日。-Ep8-

東京農業アカデミー八王子研修農場に通っていても
なかなか周りの農家さんでも知らない人が圧倒的多数であり
新規就農の先輩方にもよくどんなところ?と聞かれます。
就農するまでのプロセスは人それぞれであり早い人もいれば遅い人もいる。
それでも、農地が決まらないことには次に進めない。
かなり焦りが出てきたころでした。

家からとっても近い農地がある!

自宅から近い場所で就農したいと思っていたので
本当は三鷹市で就農したかったのですが
三鷹市は農業が盛んで後継者もしっかりいるため
新規はまず無理だと全員から言われていました。
農業が盛んであることはいいことなのですが
少し寂しい思いをした記憶があります。

東京都農業会議から連絡があり、自宅からかなり近い
武蔵野市で貸したい地主さんがいるという話が出てきました。

新規就農の最大の壁。居住地問題。

同じ時期に近隣の市でハウスを貸したい地主さんが声をかけてきました。
ハウスを借りられるなら、そちらで就農してもいいかなと思いましたが
一つ大きな問題が出てきました。
これも市町村によって大きく違うのですが
就農する地域に住んでいなければ、補助金や助成金を受けられなかったり
組合に入れなかったりとかなりの制約を受けます。

せっかく引っ越さなくていい場所で探そうと思っていたのに
これでは本末転倒になってしまいます。


この時期には、ほかにもいろいろ話しが上がっていたのですがなかなか条件が合わずお断りせざるを得ませんでした。
すべてはタイミングであり、もっと自分に力があったらなとか
もう少し時期がずれていたらできたのにと悔しい思いをしました。

農地交渉

就農地の交渉は素人ではとてもできないため
東京都産業労働局、東京都農業会議、東京農業アカデミー八王子研修農場と
多くの方が関わってくださり、交渉を進めてくださいました。
東京都農業会議が状況を整理し、役所と交渉をしてくださり
私は武蔵野市で就農することになりました。

そして偶然的にも小金井市で農地の貸借を希望している話が出てきて
近くに住んでいるし、武蔵野市の農地だけでは初期収入が少ないことも考慮していただき紹介してもらえることになりました。
ふたつの市にまたがることに対してはかなり不安がありましたが
話しがあっという間に進み、同時期に就農することになりました。

予想は的中し、二つの市での対応に追われ
頭がパンクしそうになりました(笑)

つづく

この記事が参加している募集