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コロナウイルスに戦うべく、イギリスで行われている様々な取り組み②

執筆者・東京人

これは前々回書いたものの続きです。

非常事態だからこそ行われているユニークかつポジティブな取り組み(イギリス版)があります。

今回はその中でも市民(民間)による取り組みを独断と偏見で紹介していきます。


Clap for Carers

これは多数報道もされていますし、SNSでの言及も多いと思います。イギリスでは現在、毎週木曜の20時に医療従事者(NHS)の方々へ拍手を送るというキャンペーンが行われています。

どこかに集まることはできないため、みんな玄関の前や窓から拍手を送っています。これには記事にある通り、ジョンソン首相や王室、様々な著名人も参加しています。このような取り組みがSNSを通じてイギリス全土に広がっているのです。

誰もが気兼ねなく参加できるっていうのがいいですよね。近所の人たちと顔を見合わせながら感謝の拍手を送っている映像は見ていて心が温かくなります。

ちなみに、なぜか僕らの寮の周りではあまり行われていません。僕自身も前回は気づいたら時間を過ぎてしまっていました。次こそは・・・


Captain Tom Moore's 100th Birthday Walk for the NHS

これは99歳の陸軍退役軍人であるトム・ムーアさんが行っているNHS(国民医療サービス)へ寄付金を集める活動です。その内容は、「100歳の誕生日までに、自宅の庭(25m)を100往復し、1000ポンドを集める」というものでした。この取り組みがまたたくまにイギリス、そして世界に広がり、このnoteを書いている4月20日時点で約2650万ポンド(約35億円)集まっています。サポーターの数は126万5880人です。

キャプテン・トムさん自身もNHSに助けられた過去があり、感謝したいという想いからこの活動を行っています。数日前に100往復は達成しましたが、活動は終了せずNHSの為にまだまだ貢献し続けるそうです。

イギリスには寄付をする文化が根付いていると言います。とはいえ、ここまでの寄付が集まるとは・・・。金額もさることながら、1人の方がここまで多くの支援者を集めている、世界を動かしているっていうのがすごいですよね。


Taunton Town FCが行う募金キャンペーン

これも募金の話です。以前Twitterを見ていた時に見つけたのですが、こんなユニークな取り組みが行われているようです。

Tauntonはイギリスの南部にある小さな街です。そこにあるサッカークラブが地元の病院のために募金活動をしています。

選手たちが参加し、いくらになれば「坊主にする」という触れ込みをすることでキャンペーンを盛り上げているのです。現在すでに5585ポンド(約75万円)が集まっています。

選手たちの盛り上げ方がなんかいいですよね。日本だとあまり起きなさそうなキャンペーンな気がします。偏見ですが。



終わりに

このようにイギリスでは、コロナウイルスに負けないために様々な取り組みが行われています。みんな非常事態だからこそ、力を合わせて乗り越えようとしているのです。

エリザベス女王も言っていたように、「この難局をどのように乗り越えたのか」という事がこれから先の未来がつくられていく中で重要になると思います。今誰かの為に自分ができる行動をとることで、それが記憶や経験として残っていくのです。


かといって、誰かの為に何かしたほうがいいと強要したいわけではありません。それは個人の自由だと思います。

僕自身も胸を張って「誰かの為に何かをしている!」と言えることはありません。むしろ、この外に出れない期間を如何に有意義にできるか自分のことばかり考えています。


一方で、逆の発想もできるなと思いました。自由に外に出ることができない、友人に会うこともできない状況では、自分自身生活の中で満足感を得るための選択肢が普段より減っているのではないでしょうか。そういう時に、誰かの為に何かをするという事は、満足感や幸福感を得る一つの方法だとも考えられます。

それは本当に人のためなのかという批判もあるかもしれませんが、結果的に良いことをしていることにかわりはありません。


みんなが辛い時だからこそ、誰かの為に何かをしやすい状況があります。たった一人の行動で何が変わるんだとか、それが利己的なのか利他的なのかとか、めんどくさいことを考えず乗っかってみるのもいいだろと自分に言い聞かせて今日のnoteを終わろうと思います。









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