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自分のための言葉

こんばんは、関東在住の工学系大学院1年生ティムです。


500日のサマーという映画の中にこんなシーンがあります。

主人公トムと、その友達以上恋人未満の相手サマーが一緒にバーで飲んでいるシーン。ちなみにサマーはどちゃくそ美人で、一方トムは、どこにでもいるような平均的な感じの男性です。

バーで、ナンパ中年男がトムの隣りにいるサマーを口説き始めます。しつこく何ども口説いてくる男に対し、「あなたには興味がないわ」という感じの連れない態度を取るサマー。男は最後、トムの方に視線を向けながら捨て台詞的に「こんなのが彼氏なのか?(ニヤニヤ)」といって去ろうとします。

ここでキレたのです。トムが。それでこのナンパ男を殴り、喧嘩が始まります。一通り終わったあと、サマーの部屋(←確か)でサマーと二人になり、そこでこのシーン。

Summer 「You were so completely completely uncool there.」

Tom「Are you mad at me? I just got my ass kicked for you.」

Summer「Oh really. That was for me?! That was for my benefit?!」

君のためにケツを蹴られてやったんだぜと言うトムに、ほんとに私のためにやったっていうの!?と、激おこなサマー。

自分は男なのでトムの気持ちはすごく良く分かってしまいます。好きな人の前で馬鹿にされて腹の底から悔しいという。しかしこの感情っていうのは、相手を想ってのものなんかではなく、単に自分の保身のための感情に過ぎません。自分のための感情・言葉なのです。トムはアドレナリンが出まくっているので、そんなことには気が付かず、「君のためにやったんだぜ」なんて事を言っちゃってます。どアホ男。

そりゃ女の人側から見たら、「何やこいつ、ちっちゃ!!」ってなるんでしょうね。想像はできるけど、自分が当事者になっていたらトムと同じ感情になっちゃうのかもなーとも思います。

上の人から言われる「お前のために言っているんだぞ」という言葉(実際に言われたことはない)なども、相手は本当に自分のことを想っていってくれているのか、はたまた彼自信のエゴから生じる言葉なのか。

使う方も使われる方も、その真意を見極めないといけないなーと思うわけです。

今日はそんな感じで、自分の保身のために言葉を使うのはやめよう!ダサいぞ!っていう話でした。(笑)

またぜひ、よろしくお願いします。

ティム


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