バスケ目的で農業高校に入った私が半年で国立大学に合格するまで(前編)
1.中学時代
「バスケがしたい! 朝も夜も、毎日ずっと…」
これこそ、中学生だった私が最も望んでいたことでした。
勉強時間を削ってでもバスケが上手くなりたい。
バスケで全国大会に出れば、きっと良い大学や会社に入れる…
そんな私が選んだ進学先は農業高校でした。
なぜかと言うと、地元ではその農業高校バスケ部が全国大会常連だったからです。
(30年以上、全国大会に毎年出場していました。)
2.農業高校入学
農業高校に入学し、新生活が幕を開けました。
バスケ部の練習量は圧倒的でした。
練習は毎日朝早くから夜遅くまで続き、体は常に疲労困憊…
「これは自らが望んだこと。弱音を吐いてはならない。」
そう言い聞かせていました。
3.歴史的快挙
月日は流れ、3年目の夏。
インターハイ予選終了後、私たちは歴史的快挙を成し遂げます。
「全国大会に1度も出ていない…」
歴代の先輩方は、全国大会の実績を引っさげて進学・就職していました。
全国大会の実績がない私たちには、バスケ関連の進学・就職案件は皆無でした。
「冬の大会で成果を出せたとしても進路は保証されない。さて、どうするか…」
4.進路にこだわる理由
私には金銭的な事情(※)があったため、「将来的に高い給料が望める進路」に強いこだわりを抱いていました。
※幼い頃から質素な生活が続き、習い事は不可、高校では授業料を滞納する始末でした。
5.恩師の言葉
落ち込む私に、担任の先生が思いもよらぬことを口にしました。
「君なら進学校の生徒のように国立大学へ入れるのでは?」
何が功を奏したのかわかりませんが、私は高校入試(県内共通)で9割の点数が取れており、農業高校に入学する生徒としては異例だったそうです。
また、入学直後は「バスケだけしていれば良い」という考えでしたが、授業料滞納をきっかけに勉強にも真摯に取り組むようになっていました。
そんな私を信じて担任の先生が放った一言に、強く惹きつけられました。
これがさらなる苦悩の第一歩とは知らずに…
(後編に続く)
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