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「新長田を彩るプレイヤー  ~ミシン業界に新しい風を起こす、時代の風雲児~」-Part3-

田中ミシン機工 田中 翔さん

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“全ては人の利益のために”

-記者-
SNSで「情熱大陸」に出たいと載せられていましたがどうしてですか?
-田中さん-
私の父親が「情熱大陸」に出たいって言っていたからです
Instagramで「情熱大陸」のハッシュタグをずっと載せてたら、
「情熱大陸」のスタッフに田中ミシンの投稿が目に入って、
田中ミシンがフォローしていることがわかれば、可能性があるんかなと思うんです
それが一番の近道かなと

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-記者-
どうプロデューサーの目に入るのかですよね
-田中さん-
そうです
長田だったら、阪神淡路大震災があったので、地場産業の特集して、20年以上たった長田の地場産業は今こうなって、ミシン屋さんが支えているんですってテレビになったらいいなと思います!
-記者-
そこまで思い描いてらっしゃるんですね(笑)
-田中さん-
靴とかモノを買う人はどこで作られたかはあまり気にせず、価格とデザインで買ってると思うんです
そういう方に、日本の作り手のこだわりポイントを「情熱大陸」を通して伝えることで、価格やデザイン以外のところを意識して購入する方が増えるのではないかと考えてます。
その結果、海外製品に対して日本製品を買う機会が増えて、ミシン産業は盛り上がるんじゃないかなと思います。

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-記者-
メイドインジャパンとおっしゃっていましたが、海外製品と比較してやはり作りなどは違ってきますか?
-田中さん-
違いがないと意味がないんですよ
そこに差がなくなったら、日本人が作る意味がないというか
品質が一緒だと、消費者は安い方を買うじゃないかと思うんですよね
作り手側は高品質なものを目指さないと、日本で作る必要性がなくなってしまうんです
海外生産だけでよくなる時代になると、ミシン屋もいらなくなるので
そこの技術を磨くことがミシン屋にも、作り手にも必要だと思います

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-記者-
田中ミシンさんのこだわりポイントはどこにありますか?
-田中さん-
どんなミシンでも修理できるとか、特殊な縫い方や、効率よく縫うことができるアタッチメントの製造ができるようになることです。
例えば、カバンの持ち手の部分が丸い形状のものがあります
これは通常のミシンでは縫うことができませんのでアタッチメントを付けることで縫えるようになります

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こういったアタッチメントの製造もミシン屋の仕事なんです
ミシン屋としては、こういったアタッチメントを製造することで、作り手のデザインを形にするお手伝いをしています。
作り手の細かい要望に応えることでミシン屋としての付加価値を高めていくというのがこだわりです

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-記者-
事前アンケートの中で誇りに思うことのところに継続することと答えてもらっているんですが
-田中さん-
そうですね、嫌なことがあったりするとやめようかなって逃げ出したくなったりすると思うんですけど、それをずっと頑張って続けてきた僕がおって、その頑張りを裏切ることはしたくないと思います
だから一生懸命やってきた僕の気持ちがあるんでそれは続けていきたいです
続けてないと中々アイデアとか、ここはダメとかが出てこないので
やってみないと、続けないと良いも悪いもでてこないっていう感じがします

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-記者-
最初は何をするにしても知識がないしどうしたらいいのってなりますよね
-田中さん-
はい、そうです
やる前にそれをやらない理由やデメリットを考えるんですよ
そして、仕事とかYouTubeとかInstagramもそうで、どうやったら続けれるかを考えてやっていくということですね


-記者-
SNSをすごい力入れていらっしゃるということなんですけど
投稿ネタはどうやって探されてるんですか?
-田中さん-
ネタって考えたらしんどいんですよね、続かなくて
だから「ただやってることを載せる」ようにしています
修理行って治ったところや、縫ってるところ、あとは商品が完成したところを撮るとか

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今はネタを考えてないです
ネタを考えてる時もあったんですけどめっちゃしんどいんですよ
思いつかなかった時にしんどいんですよね
-記者-
我々もSNS投稿してるんですけど、次何投稿しようかっていうのがたまにあって
-田中さん-
しんどいですよね
続ける方法を考えないと
-記者-
続ける方法を考えた中で、自分が常日頃やってることを発信するっていうことをされてるんですね
-田中さん-
はい、今はそこに縛りはないです
どっちかと言ったらYouTubeがネタ作りに苦労している状態ですね
撮らなければいけないネタとか

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-記者-
YouTubeだとお客さんから質問受けてそれに対して回答する感じですか?
-田中さん-
そうですね
トラブルがあったとき、「あ、これをネタにしよう」とか、
これが結構困ってるんやなみたいなものを10個くらいリストアップするんですよ
でもYouTubeはいつかネタ切れそうな気がしますね、ミシン直し方なんで
-記者-
続けるのもすごい大変ですよね
-田中さん-
はい、継続は大変だけどその分だけ意味はあると思ってます

-記者-
最後にあなたにとってモノづくりとはなんですか?
-田中さん-
現会長であり、一代目社長のおじいちゃんを知るのって多分僕が最後やと思うんですよ
その原点を引き継ぎたいと思っています
“全ては人の利益のために”という言葉を会長であるおじいちゃんがずっと大事にしてて、

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会社にもその言葉を額縁に入れて、常に見えるようにしているんですよ
そこを継続していきたいですね
四代目なり五代目なりに引き継いでいきたいなって思ってます
-記者-
ありがとうございました

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