「コーベのことでもかこうか」
コーベのことでもかこうか
というblogを 2006/11/08 から2012/10/17 まで書いていた。
18歳(1978年)で神戸を離れて以来ずっと神戸のことを心で追い続けていた。
しかも1995年の大震災以降、風景が一変した神戸にさらに気持ちが寄っていった。
そんな思いをそのままblog名にしてスタートしたのだ。
そもそも東京在住なので神戸に帰ることは年に一度あればいいほう。だから書くネタは東京にいながら神戸を思い出させる物へのこだわりへと必然的(無理やり?)に広がっていった。
2007年。親の介護がからんで生活が激変した。この時点で神戸に帰ることはほぼなくなる。
かわりに、築地に出会う。
「コーベ」のblogで美味しいもの好きのブロガー氏達と芋づる式につながった。東京の美味しいもの好きブロガー氏達は築地に行っていた。
私自身はそれまで二度ほど観光的に築地に行ったことはあった。けれどもブロガー氏達の記事にある築地は、観光的築地ではない深部に食い込む魅力があった。仲卸での魚の丸買い情報や実に美味しそうな魚食写真が日々流れてきて、久しく遠ざかっていた魚食欲を刺激された。
毎朝築地で朝ごはんを食べておられる某氏から「一度築地に来てみませんか」とお誘いをいただいたのはタイミングとしてはまさにどんぴしゃりだったのだ。
お誘いくださった氏との約束が待ちきれず、思い立った勢いで単独築地に向かっていた。どきどきする心臓音を感じながら潜入。目当ての店で穴子丼を食べる。単独潜入、お目当てをまんまと食べてしまったという成功体験が私をいい気分にしてしまった。
(2007.12.02)
それから実に3年あまり。週に一度、築地に通い続けることとなる。
この出会いはそもそも「神戸で食べていたような美味しい魚が食べたい」という動機からだったこともあり、神戸で馴染みだった魚を購入しながら東京に集まる見知らぬ魚も食べてみるという挑戦過程もまたblog記事にしていった。神戸つながりでそのままblogは続くことになった。
築地の人々とは、それまで20年近くの東京での人間関係にはなかった何かがあった。魅力的だった。それも書き続けられた要因だとおもう。
2011年。
私は築地からの買い出しの帰りに東日本大震災に遇う。
そこから書き続けることが難しくなった。
始めたのはまったくの偶然。
ところで、そんな私もインターネットはおろか、パソコンもまともに動かせなかった。たぶん2004年頃は。
そもそもは仕事の関係でそろそろネット環境になじまなければいけない、というようなことで職場のパソコンで渋々勉強を始めたのではなかったか。
たぶん2005年頃に詳しい同僚に教わりながらはじめたように記憶してる。
最初の頃の全くどうしようもないひどい状態(立ち上げからボタン操作、シャットダウンまで何から何までゼロからスタート、マイナスに堕ちて金縛り。わかりますか?この感じ)を根気強く指導してくれた元同僚に、今でも心から感謝している。
ちょうどmixiが始まっていて(2004年サービス開始)高校時代の同窓生との交流にmixiを使いはじめた。これによってインターネットに急速に馴染む。
好きこそ物の上手なれ…とまではいかないが、mixiのグループ(今もグループというのはあるのだろうか)作成に味をしめ、mixi内の記事のリンクから外のネット記事に飛ぶネットサーフィン(懐かしい!)にはまり、魅力的なホームページやblogを知った。
そしてついに自分で興味がある対象をネタに、ホームページやblogをいくつか作るようになっていた。少なくともエクセルの勉強よりはホームページ作りやblogの方が私には合っていた。
気がついたら、これからの個人経営は絶対ホームページを作るべき!と年配の友人の店のホームページを勝手に作った(一応許可は取り逐次更新もしてた)り、気持ちのこもった作品を作りながら発表の機会をもたない青年にblogの作り方を教えたりもしていた。
そんな試行錯誤の中で選んだのがfc2というblogサービス。これはなにより無料なのがよかった。費用を気にせず運営できるのは気負いがなくていい。しかも気軽に簡単な操作でも記事アップが可能、凝ろうと思えばタグの打ち込みもできるという幅広い利用が可能。前述の青年にもfc2をおすすめした。
そのfc2で「コーベのことでもかこうか」を書き始めたのは、それなりに運がよかったと今ではおもう。
ホームページやブロガーの時代が過ぎ、SNSの時代になって、それまで乱立ぎみだったblogサービスが停止されていく。
「コーベ」の後にもいくつか別件blogを複数blogサービスを使い分けて運営したが (最初mixiで始まった高校同窓会の集まりはmixiが下火になりホームページ代わりのblogへと移行した。そこを立ち上げ運営したのは他に手を上げる人がいなかったからだけれど、それなりにお役にたてたのではないかと思っている) 、今も残っているのはfc2だ。
私自身、「コーベ」を書けなくなって代わりに始めたTwitterを主軸にぼちぼち呟いている間も、fc2の「コーベ」は一度手入れをしただけで、画面が崩れることもなく残っていてくれた。ありがたいことに当時つけていた頁カウンターが未だに動いていて、いまでも訪問してくれる方が一定数あるのを教えてくれる。
「コーベ」のblogも、どなたかのお役にたててるなら続けた甲斐があったというものだ。
noteという新しい場所に、これまでの自分の記事をまとめてみようと思ったのも、fc2の「コーベ」が残っていたのが大きい。
これからどれくらいの期間書き続けられるのかはわからないけれど、まあ、こんなこともあったね、と思い出しながらつけ加えていけたらいいかな、と思っている。
コロナウイルス自粛解除アナウンスのあった日に。(2020.05.25)
どこに住んでも楽しむのは得意な方だけど、やっぱり神戸が好き。いつか神戸に帰る日を夢見て💐いただいたお気持ちは、神戸への想いを満たす何かに使わせていただきます。皆さんにもすてきな「好きな場所」ができますように💐