「歴史はストーリーで覚えろ」は半分間違い【KGBスパイ式記憶術】
今回のテーマは、記憶術です。
『KGBスパイ式記憶術』というタイトルを書店で目にしたとき、久々に心が躍りました。
実際に買ってみてたところ、内容は結構実践的で、継続的に訓練すれば確かに記憶力が上がるな~と感じました。
ただ演習の内容は結構ハードです。
この記事では、ソ連のスパイに学ぶ記憶術の3原則を紹介します。
①関連付ける
何かを覚えたいときは、自分が既に知っている情報と関連付けると覚えやすいです。
記憶力の良し悪しは、どれだけ頭の中にある情報を呼び起こせるかどうかです。
一つ情報をトリガーにすることで、関連付けられた情報を連想ゲームのように次から次へと呼び起こすことができます。
②ビジュアル+五感で覚える
何かを覚えるときは、頭の中で視覚化することがポイントです。
人間の脳は、文字や数字よりも視覚的情報を覚えることの方が得意だからです。
本書では、数字も視覚化して覚えるように言っています。
視覚化と合わせて、五感をフル活用するとさらに覚えやすくなります。
たとえば、ある匂いを嗅いだとき、急にその匂いと関係のある記憶が呼び起されたことはないでしょうか。
懐かしい音楽を聴くと、それをよく聞いていた当時のことを思い出しますよね。
この原則は、何かを思い出したいときにも使えます。
それが発生した状況を完全に再現すれば、思い出せる確率が上がります。
これは、スパイが人に対しても自分に対してもよくやっている手法だそうです。
③感情を伴わせる
覚えたい対象に強い感情を抱くことで、記憶に残りやすくなります。
強い感情を伴った情報は脳が「重要だ」と判断し、記憶に残しておくためです。
脳は省エネのために、重要度の低い情報は記憶から消してしまいます。
このとき優先的に記憶に残されるのが、強い感情を伴った情報です。
「歴史はストーリーで覚えろ」と聞いたことがある人は多いでしょう。
しかし「感情と五感をフル活用しながら、ストーリーで覚えろ」とは教えてくれなかったはずです。
歴史をストーリーでまとめたのに、なかなか覚えられなかったのは、感情や五感が伴っていなかったからだったんですね。
もしくは、視覚化が足りなかったのかもしれません。
だから「歴史はストーリーで覚えろ」はある意味正解ですが、それだけでは不十分だったということです。
記憶術の3原則まとめ
歴史に限らず、何かを覚えたいときは、
ことがポイントです。
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