エッセンシャル思考超要約
あっちゃんのYoutube大学で紹介されていたのをきっかけに買って読んでみました。
この本の内容を一言で表すなら、「より少なく、しかしより良く」。
日々色々なタスクに追われ、本当にやるべきことができていない、あるいは大事なことを見失っている社会人にとっては非常に役に立つ内容となっています。
ここでは300ページ以上ある本書の内容を5分程度で理解できるよう超要約しました。
日々忙殺されている社会人の方はぜひご覧ください。
選ぶことを選ぶ
まずは「成功のパラドックス」について押さえておきましょう。
成功のパラドックスとは、優秀な人ほど忙しく疲弊してしまいやすくなることです。
成功者はその優秀さゆえに、各方面から頼みごとをされます。その結果、色々なタスクを引き受けてしまい、本当に大事な活動に集中できない状態になってしまうのです。
しかも忙しいので周りからは一層"優秀"と評価される一方で、当の本人は自分がなんのために仕事をしているのかわからず疲弊してしまうといったことになります。
筆者はこの状態を「他人に人生を決められているのと同じ」と指摘しています。なぜなら他人の言うがままに事を成しているからです。
そのため筆者はまず選ぶことを選ぶ必要があると述べています。つまり流れてきた仕事を、受けるにせよ断るにせよ「自分で選ぶ」ことが大切なのです。
「選ぶ」ことは、まさに自分の人生を取り戻すことなのです。
本質目標を決める
しかし現代はあまりにも選択肢が多すぎて、いきなり「選べ」と言われても難しいでしょう。どれもこれも魅力的に見えてしまうためです。
選ぶためには、まずは選ぶ基準を作る必要があります。
筆者はその基準として「本質目標を決めよ」と述べています。
本質目標とは、具体的かつ魅力的な目標のことです。これではイメージがつかないので「何が本質目標ではないか」を図を使って説明します。
まずビジョン・ミッションは刺激的だが一般的、例えば「世界平和を実現する」といったことです。
価値観は一般的で平凡、「チームワーク」「イノベーション」などありふれた言葉。
四半期目標は「前期比で5%の増益」などです。具体的ではあるものの、ワクワクはしませんね。
本質目標とは、具体的でしかも心を燃やせるような(煉獄さん風)目標です。
本質目標を考える上で意識すべき点は以下の2つです。
・まずは言葉にとらわれず書き出す
→誰にも見せるわけではないので表現は気にしない
・その目標が測定可能かどうか
→何を以て「達成した」と判断するか明確でなければならない
参考までに、私の本質目標を紹介しておきます。
「時間とお金のストレスフリー」
あなたも書き出してみてください。
"90点ルール"で徹底的に捨てる
選ぶ基準が決まれば、あとはひたすら降ってきた仕事を自分の本質目標と照らし合わせて仕分けしていくだけです。
原理原則は「より少なく、しかしより良く」。自分にとって重要ではないタスクは断り、本当に大切な活動に全集中することでアウトプットを高めていくのです。
しかしここで一つの落とし穴があります。
それは「本質目標にはそぐわないが、非常に魅力的な案件」が来たときです。
私の例でいうと、給料はめちゃくちゃ高いが激務な仕事(外コンとか)で内定をもらった場合などでしょうか。
確かにお金の面ではストレスフリーになれそうです。しかし時間の自由がないため私はきっと嫌になるでしょう。
私の場合、本来であればこの話は断るべきなのですが、得てして目先のお金に目が眩んだら飛びついてしまう可能性は十分にあります。
この落とし穴にはまらないために筆者が提案しているのが「90点ルール」です。
90点ルールとは、その名の通り自己採点で90点以上の仕事だけ引き受けることです。逆にいうと、90点未満の仕事はすべて断るということです。
しかし60点や70点の仕事は魅力的に見えます。しかもそれが上司からの依頼や他のみんながやっていることだったら引き受けたくなってしまいます。
ダメなんです、60点70点でも。90点以外は容赦無く切り捨てる。それでやることをより少なくしていくのです。
ありがたいことに、筆者はその仕事が90点かどうかの見極め方も教えてくれています。
1.あるチャンスが来たときは、「絶対に譲れない条件」を3つ考える
2.加えて「できれば満たしていてほしい」条件も3つ考える
3.計6つの条件に1つでも当てはまらなければ断る
厳しい...!(厳しい...!)
厳しい...!(厳しい...!)
厳しい...!(厳しい...!だが、これでいい...!!)※カイジ風
もうお分かりかと思いますが、筆者が本書を通して一貫して述べているのは、「とにかくやる事を削って、本当に大事なことだけに集中しろ」ということなのです。
判断を仕組み化する
何事もそうですが、学んだことは実践しないと身につきません。
本書でも「まずは一つでも実践してみることが大切」と述べられています。
なのでまずは仕事を一つ断ることから始めてみましょう。
最初は一日一回でも問題ありません。しかし続けていれば習慣化し自然とできるようになります。筆者はこれを「仕組み化」と呼んでいます。
そうすればあなたは立派なエッセンシャル思考で生きることができるのです。
ちなみに仕事の上手な断り方はYoutube大学でいくつか紹介されているので、気になる方はご覧ください。
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