【第15回】小林農産の里山体験
里山体験の様子~3月~
3月に入り、暖かい日が増えてきました。少しずつ春が感じられるようになった里山に、2組の親子が里山体験に来てくれました。今回は3月の里山体験の様子をご紹介します。
―AM10:00 フキノトウと菊芋の収穫
最初はフキノトウの収穫体験。一人ひとりカゴとハサミをもっていざ出発です。
まずはフキノトウがどんなものかを知ってもらうため、実物を見ながら説明します。フキノトウを見たことがない子どもたちは興味津々。「ハサミでここを切って取るよ~」と声掛けをしながら、一つひとつ収穫していきます。
「ここにもあった!」
「あ!あっちにもある!」
と楽しい声が上がりました。最年少のKちゃんもお母さんと一緒に収穫していきます。
大人は収穫を見守りながら、「フキノトウってどうやって食べるの?」「てんぷら?」などと子どもたちが収穫したフキノトウをどうやって食べるか考えているようです。
フキノトウの収穫の後はちょっと休憩。近くになっている金柑をみんなでほおばりました。金柑を始めて食べるKちゃん。とっても美味しかったようで、あとから食べるために、小さな手に金柑を握りしめていました。
次は菊芋の収穫です。土を掘ることに興味津々のM君。「貸して!」と鍬で土を掘り、菊芋を収穫していきます。次々と菊芋が土の中から顔を出し、その度に「出てきた!」「あった!」と歓声を上げる子どもたち。普段はできない体験に、子どもたちの目もキラキラしています。
里山の畑ではその季節ごとに、たくさんの野菜や草花を育てています。生き物もたくさんいます。
「これ、たまねぎでしょ?」
「ねえ見て!こんなところにクモがいる!」
「この葉っぱはなに?」
「え!これってニンニクだったの?」
図鑑や絵本、お店で見たことがあるものがどんなふうに育っているのか、子どもたちの普段の生活の中で目にする機会は少ないです。パソコンやスマホ、テレビなどからたくさんの情報を得ることが出来る現代だからこそ、リアルな体験は非常に大切だと私は考えています。里山体験で自然をリアルに感じる経験を一人でも多くの方にしてほしいと思っています。
―AM11:00 甘夏の収穫
いよいよ待ちに待った甘夏の収穫体験です。実はM君たちは2回目の里山体験。前回も3月に体験し、甘夏の収穫を行いました。
一人ずつカゴとハサミをもって、甘夏畑に出発!
「こうやって、枝のところを切るんよ」
「Mちゃん、これやったことあるで!」
「みかん、いっぱい!!!」
開放的な里山の雰囲気もあいまって、自然と会話も弾むようです。カゴは見る見るうちにいっぱいになりました。
しかし普段、お店に並ぶきれいなみかんしか見たことがない子どもたち。収穫の途中に皮の色が黒くなったみかんや白くなったみかんを見つけましたが、収穫しようしません。
「これ、何で採らんの?」と聞くと、「だって、色が違っとるもん・・・」とひと言。
毎日の暮らしの中ではきれいな野菜や果物を見ることがほとんどなのではないでしょうか?木に成っている果物を見ることもほとんどないかもしれません。
一方で、里山の自然の中に成る果物や野菜は色や形が様々です。里山での体験を通して、果物も命なんだということを感じてほしいと思っています。
―AM11:30 里山遊び・恵みをいただく
甘夏の収穫が終わると、里山の一番上まで行きます。途中には、ヨモギも生えており「これがヨモギかな?」とみんなで探しながら登りました。
先程収穫した甘夏、準備してくださっていた焚火で焼いたアツアツの焼き芋、大人は美味しいドリップコーヒーをいただきながら、里山の自然の中で癒される時間を過ごしました。
子どもたちは広々とした里山の開放的な雰囲気の中で、思い思いの遊びを見つけて遊んでいます。里山には子どもたちの興味をひくものがたくさんあります。しかし美しい草花や可愛い生き物だけではなく、里山にはヘビやハチなどの危険な生き物もいます。里山での体験を通して、自然の美しい面だけではなく厳しい面も学んでほしいと思っています。
小林農産の里山体験では季節ごとに様々な野菜、果実、植物の収穫体験や自然とのふれあい体験ができます。毎日の生活の中では体験できない里山ならではの体験で、自然の中で癒される時間を過ごしませんか?
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