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自転車通勤のすゝめ

なぜ、自転車通勤なのか?

パリ協定の採択以来、世界中で温室効果ガス排出削減に向けて動き出しています。
その流れの中で、特に欧州を中心にEV(電気自動車)を普及させていこうとする動きが見られます。
現に、普及が進んでいるようです。

4月に日本政府によってまとめられたこの提言の中にも、

経済産業省が開催する「自動車新時代戦略会議」において、2050年までの長期ゴールとして 2010年比で日本車1台当たりの温室効果ガスの排出を8割程度削減することを設定した。特に乗用車1台当たりの温室効果ガス排出は9割程度削減することとしており、この水準が達成される場合、様々な前提によるが、2050年には全ての車が電動車となることが想定されるとしている。その上で、世界のエネルギー供給とも連動して、燃料から走行まで全過程の排出量をゼロにする「Well-to-Wheel Zero Emission」に貢献することとしている。
『パリ協定に基づく成長戦略としての長期戦略策定に向けた懇談会提言』より

とあります。
これはこれで大変結構なことですが、私は自転車こそが最強のゼロ・エミッションモビリティであると考えます。
自転車通勤といえば、昨今の自転車ブームにより、都会の方では良く見かけるようになってきましたが、意外と地方の方では広まっていません。
私は埼玉のとある片田舎に住んでいますが、この地域の会社に勤めている、要するに田舎to田舎通勤の方の多くが車通勤です。
都会と違い、田舎は車社会なので当然と言えば当然なのですが。
ゆえに、田舎to田舎通勤の方にこそ、私は自転車通勤を強く薦めるのです。

自転車通勤におけるCO2削減効果

例えば、自宅と勤務先の距離が5㎞のケースを想定し、これが車通勤の場合のCO2 排出量を考えてみたいと思います。
下記サイトを参考に計算してみると、

40ℓの給油で500㎞走ることができる車の場合、CO2排出量が㎞当たりで0.1856㎏なので、5㎞だと0.928kg。
これが往復となりますので、1日当たりのCO2 排出量は1.856㎏となります。
さらに月に20日出勤したとして、1ヶ月当たりの排出量は37.12㎏となり、年間では445.44㎏となります。
年間だと競走馬と同じくらいの重さになりますね。
これは杉の木30本が年間に吸収するCO2量と同等の量となります。

自転車通勤による健康増進作用

しかし、私が薦めるのはこの理由だけではありません。
自転車が最強たる所以は、環境に優しいだけに止まらず、何より健康増進の効果が大きいということです。
公共交通機関が網の目のごとくめぐっている都会では、基本的な移動手段は電車はバスとなり、それに伴い駅やバス停から目的地までの移動や、乗り換えの際の移動などで、意外と徒歩の機会は多くなります。
しかし、公共交通機関を利用する機会の少ない田舎では、基本的な移動手段は自家用車となり、目的地までの移動に歩く機会はほとんどありません。
田舎の生活の方が意外にも運動不足になりがちなのです。

下記サイトを参考に自転車通勤のカロリー計算をしたいと思います。

体重が60㎏の方が片道5㎞を20分で走った際の消費カロリーは157kcalと出ました。
これが往復となるので1日当たりの消費カロリーは314kcalとなります。
茶碗1杯(約半合)のごはんの摂取カロリー(約300kcal)を上回っています。
例えば、

・30代男性
・体重60㎏
・一日の摂取カロリーが2,200kcal(30代男性のおおよその平均値)

という人の場合、の基礎代謝は約1,500kcalとなり、これに先程の自転車通勤の消費カロリーを追加すると消費カロリーは約1,800kcalとなります。
摂取カロリーは2,200kcalなので、収支は+400kcalとなります。
後はこの余った400kcalを普段の動作や運動で消費する、あるいは普段の食事から400kcal分摂取カロリーを減らすだけで、ダイエットが可能となります。
ちなみに400kcalは、消費カロリーでいうと50分程度のランニング、摂取カロリーでいうとチョコデニッシュ1個分です。これらの折半でも同じ400kcalとなります。
これならダイエットも簡単だと思いませんか?

結論

田舎という、空気のおいしい最高の環境にいながら、車通勤によって排気ガスを垂れ流し、おまけに運動不足で自らの健康を損なっているそこのあなた!
エコで健康的な自転車通勤を始めない理由はありません。
さあ、始めましょう!Enjoy自転車Life!

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