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電鍋プリンと広がるレシピの可能性

本当は3月中にやりたかったけれど、先延ばしになってしまった事務処理いくつかを一気に片づけたけれど、一日ではやっつけられず結局トータルで5日間くらいはかかってしまった。でも、お金にも関わることだったので、ようやく片付いて、少しだけスッキリ。

そんなこともあり、おやつを買いに行く時間もなかったので、冷蔵庫にある材料でプリンを作った。かんたんで美味しくて、ちょっと楽しくて、キッチンに立つ時間は片付け入れても15分くらい。途中、より美味しくなるかもと欲も出て、3日連続で作ってしまった。

器具は台湾好きにはお馴染みの電鍋。
家にも台湾から持ち帰ったものが一台あって、ほぼ毎日なんらかの形で稼働しているのだけれど、プリンを作るのはかなり久々。というか2度目のチャレンジ。

1度目はとにかくセットすれば出来るだろうと適当にやりすぎて、卵液がぐつぐつになってしまい、かなりお粗末なものが出来た。

同じく電鍋を持っている友達が、電鍋の保温効果を利用すると上手にできるよと教えてくれたので、よし、と思って、でも配合も、その保温の時間もとりあえずやっぱり適当にやってみると、適当は適当でも、前回とは雲泥の差。仕上がりもきれいだし、結構美味しいしでちょっと感動。

でも、若干卵感が足りなくて、翌日のは卵黄を1個増やしてみたのだけれど、牛乳がなかったので豆乳で代用。
美味しいには美味しいし、ヘルシー感もあるけれど、豆乳の味がちょっとひっかかる。

3日目は再び牛乳で、念のため計量しながらやってみた。
結果はこれで完成としていいかもしれない、というものが出来上がった。

写真を撮らずに家族にもおすそ分けして、すっかり食べつくしてしまったのだけれど、レシピ的なものを残しておくと、材料はこんな感じ。

材料(4個分)
卵 2個
卵黄 1個
砂糖 50g
牛乳 400cc
バニラエッセンス 少々

作り方
①ボールに卵、卵黄、砂糖を入れ、よく混ぜ合わせる
②牛乳と好みでバニラエッセンスを加える
③裏ごしする
④容器にカラメルを入れて、③を流し入れる
⑤電鍋に蒸し皿をセットして容器を並べる
⑥大さじ3くらいの水を外窯に入れる
⑦蓋はてぬぐいなど水滴が落ちないように一枚布を挟んでかぶせる
⑧スイッチを入れて、蒸気が上がって1分くらいしたら電源を切る。そのまま保温状態にし、30分くらい放置。
⑨蓋を開け、固まっていたら完成。
もしまだあまり固まっていなかったら、空焚きして、鍋をあたためた後、またしばらく放置。
⑩鍋から取り出し粗熱を取り、冷蔵庫にいれて冷やす。

これだけで、なめらかな口当たりの美味しいプリンが完成。

カラメルは、大さじ3くらいの砂糖に水を少しだけふりかけて、砂糖が溶けてきたあたりから、時々鍋をゆすり、理想の色に近づいたら火を止め、大さじ1くらいの水を投入(カラメルが跳ねるので注意)し、ぐつぐつが落ち着いたらOK。あ、これはガスでやります。わたしはいつも小さなミニフライパンで。

ポイントは、
・プリン液を容器に入れる時も、茶こしを使って2度目の裏ごしをします。
・熱が下がってしまうので途中で蓋を開けない。
・一度に蒸す量を増やしたら、固まる時間が遅かったことがあるので、そのときは空焚き+放置で様子をみる。
・あせらない。のんびりと待つ。

といろいろ書いてみたけれど、やってみると思いのほか簡単なので電鍋がある方はぜひ。あっさりがよければ卵黄を抜いて、卵2個だけでもできるし、牛乳を豆乳に変えても、甘いのが好きな人はあと10gくらい砂糖を足してもいいかもしれない。アレンジは無限大。

わたしは次はミルクティで作って、タピオカトッピングして、台北のカフェで食べたのを再現してみようかなとか考えている。

その昔、お菓子の専門学校で助手の仕事をしていたことがある。
一般の方向けの講習会のお手伝いをしていた時に、講師の先生が、

「今日はわたしのレシピをお教えしましたが、これに少しでもアレンジを加えるとそれはもうあなたのレシピです」

みたいなことを言っていたことがあって、わぁ、夢が広がるなぁ、なんてわくわくした20代のときのことをいまふと思い出した。

あと、専攻授業かなにかで、上級生が行う少人数のパンの授業に入ったときに、美味しいパン屋さんの先生が、実は卵黄に液体を混ぜると何でもカスタードになるらしいんですよね、と先生の実験にみんなでチャレンジしてみたのだけれど、フランボワーズのピューレやオレンジジュースで本当にカスタードクリームが出来てしまって、牛乳以外でもできるんだとちょっと衝撃を受けたこともなんだか同時によみがえってきた。

それにしても、フランボワーズのカスタードクリーム、あれは絶品だったし、その後もこの世で出会ったことはないけれど、夢でもないはず。

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