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初代プレスリリースエバンジェリストの、プレスリリース作成時のこだわり

はじめましての方も、いつもお世話になっている方も、こんにちは!
スタートアップでの広報立ち上げ2社、広報経験6年くらい?の小林美穂(こばみ)と申します。

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私はずっと、「広報は会社と社会の架け橋のような存在」と思い、広報活動してきました。そんな広報が自らの言葉で綴り、情報発信できるツールのひとつが、「プレスリリース」です。
少しでも会社やサービスのことを知って欲しい、伝えたい、そんな想いを込めてプレスリリースを配信し続けていたら、PR TIMESの初代プレスリリースエバンジェリストに選出いただきました。とても光栄です!!

現在はSNSやオウンドメディアなど、情報発信の選択肢も増えましたが、なにかひとつに偏ってしまうのは、ひと言でいうと「もったいない」と思います。
それぞれのツールをうまく活用して連動させて、より大きな成果に繋げたいですよね!

そこで、プレスリリースを作成する上での、私なりのこだわりをまとめてみました。
(今後も随時アップデートしていく予定です!)

※下記の記事でもプレスリリースをご紹介いただきました。
2023年6月29日 カジュアル経済メディア「おかねチップス
現役の広報担当者に聞く。一番バズったプレスリリース4選
こちらも併せて、ぜひご覧ください★

プレスリリース作成時のこだわり


1.トップ画像

トップ画像はプレスリリースの顔です。
たまにSNSシェア時にロゴが切れていたりするケースを見かけますが、残念すぎます。
(過去、実際に私もやったことあります笑)

特にPR TIMESなどで配信したプレスリリースはSNSでシェア、拡散されてより効果を発揮するので、投稿画面でSNSシェア時のイメージを必ず確認しましょう。

ロゴだけではなく、せっかくなら自社サービスの世界観が伝わるような画像が用意できたら尚良いですよね。

CLASでは、他サイトへの転載の関係もあり、基本的に「よこ1280px✕たて680px」のサイズで作成しています。
デザイナーさんにイチから制作依頼する事もありますし、自社のロゴだけ入れたイメージ画像を複数パターン用意しておいて、私がテキストを入力したり、提携先のロゴを追加するケースもあります。

2.タイトル

メディア関係者の方の元には1日何百通のプレスリリースが届きますし、PR TIMESのサイトにも同時にいくつものプレスリリースが配信されます。
いかにタイトルで興味を持ってもらえるか、が大事です。

とはいえタイトルが長すぎるのもそれはそれでキャッチーではないので、私はタイトルの頭に10文字程度のキャッチフレーズを入れるようにしています。

例)
【CLAS調査レポート】値上げラッシュが続く中、4人に1人がレンタル・サブスクの家具や家電に興味あり!

【時短&効率UP!】母の日に、家具と家電のレンタル・サブスク「CLAS」で、家事の負担が軽くなる「タイパ家電」の“おためし体験”を!!

など。。
上記は、実際にプレスリリースを元にメディアから問い合わせをいただき、メディア掲載にも繋がりました。

資金調達や提携などの時はキャッチフレーズを入れないケースもあり、内容に応じてタイトルのテイストを変える工夫をしています。

3.ワード選び

私はスタートアップで働いていますが、一般的ではないカタカナ言葉やローマ字3文字の専門用語が日常的に多様されます。

その専門用語をなるべくわかりやすい日本語にして、違う業界の方やCLASのことを知らない方でも、誰が読んでもプレスリリースだけで理解できる内容にすることを心掛けています。

広報は「通訳のような存在である」とも思っています。

また、

例)「サステナブル」「サスティナブル」
  「テレワーク」「リモートワーク」
など、同じ意味でも様々なワードがあります。

その場合、少しでも検索にヒットするよう、検索数の多い方のワードを採用するようにしています。

4.内容

とにかく、自社やサービスのことを知らない方が読んでもわかりやすいよう、端的な表現を心掛けています。

伝えたいことがたくさんある中で、いかにA4✕2枚にまとめられるかは広報の腕の見せ所ではないでしょうか。
もちろん、場合によっては枚数が増えてしまう事もありますが、まずは興味を持ってもらうには何を訴求するか?
大切なのは、情報の取捨選択だと思います。

5.配信タイミング

CLASに入社してすぐの頃は、PR TIMESのPV数を目標にしていました。
メディア掲載数などは自分でコントロールしきれませんが、「PV数を伸ばす」を考えると、これまで記載した

  • トップ画像

  • タイトル

  • ワード選び

  • 内容

  • 配信タイミング

  • 配信数

などを工夫して、自分自身で対策ができます。

現在でも新サービスを開始した際は、まずはそのサービスのプレスリリースのPV数を伸ばすことに注力しています。

そうすることで、どういう言葉を使うとより伝わりやすいか?興味を持ってもらえるか?を見極めて、取材時などにも活用しています。

以上はあくまでもテクニック的な部分になります。

その上でお伝えしたいのは…

①プレスリリース一本で取材、記事化されるとは思わない

プレスリリースを出しても、即取材、記事化される事はほぼありません。
ですが、継続的に発信し続けることで、何度も取材に繋がりました。
記者クラブに投函したプレスリリースを記者さん同士で共有後に問い合わせいただいたケースもあります。

②社内の情報は自ら取りに行く!

特に広報立ち上げフェーズの場合、プレスリリースを配信するという文化がまだ社内にないため、待っていても「プレスリリースを配信したい」と言われる事は、最初はまずありません。

ネットやテレビで話題になっていることに自社のネタがマッチするか?常に考えていますし、私は現在でも、日々Slackを目の皿のようにしてチェックしています。

③気になるネタがあったらとにかく自社内で取材!

必要であれば、30分程度ヒアリングの時間をもらうようにしています。
目線を合わせて情報発信して、それが取材獲得や顧客からの問い合わせなど、何らかの効果を生むようになると、必然的にプレスリリースの価値を社内でも理解してもらえ、共有してくれるようになります。

プレスリリースには最低限のお作法もありますが、これ!といった絶対的な正解はないと思うので、私も常にブラッシュアップしています!

少しでも、広報に携わる方の参考になったら幸いです。

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