『これでいいのだ… さよならなのだ』を読んで知る赤塚不二夫さんへの想い
今回は、赤塚不二夫さんのことを書かれた杉田淳子さんの『これでいいのだ… さようならなのだ』の感想とファンアートの掛け合わせてみました。それとちょっとした赤塚さんの名言集なども書いてみました。
はじめに
この本との出会いは図書館でした。タイトルからくるイメージも寂しさを漂わせる感じもあり、しかもウォッシュアウトってご存知ですか?と読み始めるや否や濃い内容からのスタートだったので借りようかどうしようか迷ったのですが、赤塚不二夫さんとはどんな人なのか知ってみたいと思い借りることにしました。
何かの待ち時間などで読み進めていくうちに、自然と入り込んでいった本でした。正直なところ、赤塚不二夫さんのファンであれば読むことに間違いのない本だと思うのですが、どういう人だったのかを知りたい上で読んだ自分には、意外とびっくりするような内容もあり、また1つ勉強になる本となりました。
意味のある言葉
本書の中で、とても意味のある言葉だと思ったところをご紹介します。
赤津さんがこのことを思ったのは、ギャグマンガの登竜門の審査をしていた時だったそうです。審査をする上でしっかりとした意見を持っていることは大変重要なことだと思うので、赤塚さんのマンガにかける想いがよく伝わってくる言葉だと思いました。またこれは、noteで文章を書くときも応用できると思ったのですが、自分は文章力があまりないことから、よくチグハグな文や例えを書いてしまっていることが多く、ウケを狙うことよりもまずは深掘りをすることが大事なんだと思い知らされる言葉ともなりました。
ファンアート
この本を読み始めてから赤塚さんのマンガ愛や名言などにより掻き立てられた自分は、ファンアートを描きたくなりました。やはり初めに描いたのはバカボンのパパでした。描いている途中、赤塚さんの似顔絵にも挑戦したくなり描いてみました。そしたら、その勢いで熱が入りウナギイヌにイヤミと描き足していったのです。自分にとってファンアートを描くということは、ちょっとした息抜きにもなり、尚且つ、新たな絵のひらめきにもつながったりするので時々するのですが、ファンアートを描きたいとさせるそのマンガの魅力やマンガ家の想いって、やっぱりすごい影響力があるのだと思いました。(余談ですが、簡単そうに見えるキャラクターほど、寄せて描くのは難しい気がしたりします。)
感想
この本が出版されたのは2018年で、赤塚不二夫さんが亡くなられてから10年という歳月が流れた後でした。本書の中で、著者が赤塚さんと過ごした時間に向けた言葉が、印象的だったのでご紹介したいと思います。
著者がいっていたように、自分も含めて、人間は、大人になるにつれて笑うことよりも難しい顔をすることが多くなってしまうのだと思います。自然に笑えない自分がいることを、都合よく何らかの理由をつけて自分に思い込ませ、忙しない日々をやり過ごすようになっている気がします。しかし実際、笑うことはとても大切で、よく笑う人ほど幸せを惹き寄せるといいますが、これを機に自分ももっと笑える人間になっていきたいと思いました。
この本を読んで赤塚不二夫さんのイメージが大きく自分の中で変わりました。
最初のイメージは、正直なところ漫画家というよりコメディアン的なイメージがあったのですが、蓋を開けてみるとマンガの館・トキワ荘の話や漫画家としての思想や情熱それだけでなく、周りの人への思いやりも強く感じられ最終的にとても共感できるイメージへと移り変わっていきました。それとこの本を読んでいて思ったのですが、天才バカボンのパパを通じて本当は、赤塚さんご自身を描き表していたのではないかと。なぜなら、本書に書かれていることから読み取れる赤塚さんのユニークな姿はまるで、バカボンのパパのようだったからです。
最初、読むのをやめようか迷いましたが、最終的にこの本に出会えて素直に良かったなと思える自分がいました。
印象的だった名言集
当時、実際にあった出来事から学べること
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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