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KOMORO de WINE PROJECT プロローグ

以前、「人の繋がり」でも話をしたように、信州という田舎の、これまたマイナーな小諸という小さい町に、こんなに感性豊かで、クリエイティブな女性…千春ちゃんが移住してきたことは、小諸にとっても有難いこと。そして、そんな彼女と知り合うことができ、「友達第1号」と彼女から認定?してもらったのも光栄なこと。このご縁を大切にせねば!…。

…でも、これをおいら一人で抱えていても発展性もなければ、面白みもない。いろいろな人と繋がることで化学反応が起き、おもしろい「こと」や「もの」が出来あがっていくに違いない。おいらがその橋渡しを出来れば、きっと、この小諸でもっともっと楽しいことが出来るに違いない!…

…てなことで、またまたおいらの知り合いの「ナイスガイ」(今時こんな表現はしないか…)」を紹介することに。

そのナイスガイとは、数年前に出会った関西で手広く事業を展開する事業家のYさん。Yさんと出会ったきっかけは、小諸でワイン用ぶどうを栽培したい…ということで、小諸市内で農地を探している頃だった。

このYさん、信州の数あるぶどう栽培適地の中から小諸を選んでくれた方で、小諸に本拠地を置く農業法人の社長さんでもある。小諸の景観や風土に魅力を感じ、小諸以外でのぶどう栽培は考えられなかった…と話をするほど、小諸にどっぷりとハマっている方である。

その証拠に、国内で初めてコロナの感染者が報告された後、しばらくして世の中がマスク不足に見舞われていた時のこと、おいらのところに電話が来て、マスクが不足していて小諸市内でも大変なはず、小諸の役に立ちたい!…と、市内の小中学生のために10,000枚のマスクを寄付してくれたのだった!何てイカス男なんだ!小諸のこと、特にこの小諸で育つ子ども達のことを想ってくれての行動…本当に嬉しく、有難かった。

そんなYさん、のちに小諸にとっても大きなことに着手し始める…。それはもう少し後のお話…。

話は戻るが、そのYさん、いろいろな発想の持ち主で、話をしていてもおもしろい。そんなYさんを千春ちゃんと会わせたら、どんな話をして、どんなおもしろいこと始めるんだろう…と、淡い期待をしながら、紹介の場を設定した。

初めて二人が会った日は、時間もなく、あいさつ程度の会話で終わってしまったが…

二度目に二人が会った日に、さざ波もなく、いきなりのビックウェーブがやってくるのだった…

その時の会話…

Yさん「武藤さん、ワインに興味あります?」

千春ちゃん「小諸でもぶどう栽培の農家さん増えてるし、マンズワインをはじめとして、ワイナリーも増えているし、最近少しずつワインを飲むようになって、勉強し始めたところなんです!」

Yさん「そうなんですね。うちも小諸市内でワイン用ぶどうを栽培していて、ゆくゆくは市内にワイナリーを建設したいと思っているんですよ。うちの圃場は全て小諸市内にあって、後継ぎがいない農家さんの畑を譲り受けたり、耕作放棄地を耕して、きれいなぶどう畑を作ってるところなんです。」

千春ちゃん「へぇ~、全ての圃場が小諸にあるんですね。農家の後継者問題や耕作放棄地の増加問題、農業を取り巻く課題は山積してますね~。」

(おいらの心の声)
「かったい会話してるなぁ~。農業の課題とか話し始めちゃったよ…(笑)」

Yさん「そうなんですよ。この前取得した土地も耕作放棄地で…結構広い畑なんです…。これから草木の伐採や土壌改良などして耕作していくんですけどね…。小諸は気候も良く、ワイン用ぶどうの栽培に適している土地なんですよ。今度耕作する土地も南傾斜の日当たりも良いところで、きっと良いぶどうが出来ますよ。」

千春ちゃん「楽しみですね。良いぶどうが収穫出来て、おいしいワインが出来るといいですね。」

Yさん「武藤さん、その畑の一部でワイン用ぶどう栽培してみません?」

(おいらの心の声)
「え!?ワイン用ぶどうの栽培?これまた楽しそうなことを…。」

千春ちゃん「いいんですか?はい!よろしくお願いします!」

(おいらの心の声)
「そ…即答!?お願いします!って言っちゃったよ…。でもどうやってやるんだ?」

Yさん「おぉ!やりましょう!基本的には、うちの畑をお貸しして、武藤さんが耕作するのをうちらがアドバイスをしたり、お手伝いをしたりという形で…」

千春ちゃん「はい!よろしくお願いします!でも、私1人でぶどう栽培って…。折角いただいた機会なので、ぶどう栽培に興味のある方と楽しみながら、プロジェクト的にやってみるのはどうでしょう!」

Yさん「いいですね。若い世代の皆さんに土いじりから栽培まで、一緒に携わってもらうの…ナイスアイデアですよ!うちも若い世代の社員がワイン造りに携わってますし…」

千春ちゃん「私の友人たちにも声を掛けて、小諸に来てもらって、みんなで作業をするような苗植えや、収穫の際に手伝ってもらえるようにしたいです!」

(おいらの心の声)
「おお…盛り上がってるねぇ。聞いてるこっちも楽しくなってきたぞ。小諸のぶどう栽培も盛んになってきたし、生粋の小諸人としてもワイン用ぶどうの栽培からワイン造りに興味があったんだよなぁ…」

千春ちゃん「コアなプロジェクトメンバーは、やっぱり地元の皆さんがいいですよね。定期的な作業もあると思いますし…ね、Kさん(おいらのこと)!」

(おいらの心の声)
「ここでそう振って来たかぁ~。もともと興味のあることだし、二人を引き合わせたのもおいらだし…」

ここで初めて声に出す…
おいら「もちろん、参画させていただきますよぉ~!!みんなで楽しくやりましょう!」

…てなことで、KOMORO de WINE PROJECTが始動することとなった。

この活動の様子は、またの機会に…

つづく…

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