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文豪の逸話

 このまとめ記事を読んで、ちょっと違うかなというものを指摘しておきます。

 まず、これですが「健啖家」のニュアンスが少し違うように思えます。やせっぽちだった三島が肉体改造の爲ビフテキを食べたのは、「努力」だと思います。三島はいつも無理をしていました。真面目な人でした。あの豪快な誘い笑いも「努力」です。

 これはデマですね。

 細かいようですが、具合が悪いというようなニュアンスで、「頭の悪い人」と云っていたようです。

 これも良く呟かれるデマですね。

 これも細かいようですが、檀一雄によれば「一人三円を一円五十銭まで値切り」とあります。

 村上春樹さんはモデルに関していろんなものを鍋にぶち込んでぐつぐつ似て原型を無くして書くとしていますので、特定の個人そのままがモデルといことは原則ないと考えてよいと思います。知り合いから「どうして俺のことを書くのか」と言われてトラブルになったこともあるらしいのですが。

 サリンジャーの遺稿については2019年2月時点で遺族が出版準備中であるとの報道がなされています。

 ツイートの内容はともかく、この画像に使われている本を書いた「沼正三」は、別人ですね。

 こうなるともう、デマですらなくなっていますね。

 受賞パーティーじゃないですよね。

 総じていい加減なものが多かったようですが「文豪」という存在が一定の価値を持つということだけは解りました。




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