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芥川龍之介論2.0

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#佐藤春夫

芥川龍之介 大正六年四月五日 佐藤春夫宛書簡 

芥川龍之介 大正六年四月五日 佐藤春夫宛書簡 

拝啓

 今日汽車の中で、星座の今月号をよみました。そうしてあなたの六号をよんで、大に恐縮しました。褒めて頂くのが有難い以外に、恐縮した理由があるのです。

 この手紙はその恐縮した理由を説明したいから書くのです。―― あなたは、僕と共通なものを持っていると書いたでしょう。僕自身もそう思います。
 或はあなたの小説をよんだと云う事が、僕の小説を書き出したと云う事に影響しているかも知れません、と云う

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芥川龍之介は天成の詩人ではないと佐藤春夫が書いている件 猿股を借りておいてそりゃないだろう

芥川龍之介は天成の詩人ではないと佐藤春夫が書いている件 猿股を借りておいてそりゃないだろう

 佐藤春夫は悪気がないというか、馬鹿正直と言うか、あまり考えないというか……

 ここで詩人・佐藤春夫に「天成の詩人」と言われているのは、言わずもがな室生犀星である。

 明明後日の方向からいきなり当てられているのが芥川龍之介である。当てているのが萩原朔太郎とは真逆の(どっち向き?)詩人・佐藤春夫である。

 三好達治にバカヤロウと言われるくらいなので佐藤春夫はバカヤロウなのであろうか。いやいや、

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芥川龍之介に日本の生活と詩はあるか? 

芥川龍之介に日本の生活と詩はあるか? 

 堀辰雄が室生犀星について「あなたこそ最も東洋的な精神の持主であると思ひます」と書き、萩原朔太郎がやはり室生犀星について東洋趣味の人と見做し、どちらかと言えば芥川もそちら側に置いていることは面白い。

 しかし芥川の俳句のように芥川の東洋趣味もまた、そんなに根が太いわけではないのかもしれない。

 例えば泉鏡花は東洋趣味の第一人者、というよりもっとも日本的な文学者であると誰しも認めるところであろう

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芥川龍之介に東洋の精神はない? 堀辰雄の室生犀星へのお礼状は芥川に跳ね返る

芥川龍之介に東洋の精神はない? 堀辰雄の室生犀星へのお礼状は芥川に跳ね返る

 今日芥川の俳句のことについて書いて、

 色々確認してみると、確かに萩原朔太郎が指摘しているように芥川の俳句は少ない。何れきちんと勘定して見るが萩原朔太郎は八十余としており、全集では二か所にまとめられているほか、書簡にあるものが全て拾われているのか確認できないが、ざっと見たところとても『芭蕉雑記』を書いた人間とは思えないくらい少ないことは間違いない。

 尤もこれは正岡子規が『国歌大観』刊行中に

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帝国ホテルの壁を蹴る人

帝国ホテルの壁を蹴る人

 谷崎と芥川と佐藤春夫が文芸談をしていて、それを壁を蹴って止めさせたのは一体誰なのか? これが奈良から上京していた志賀直哉だったとしたらなんとなく面白いが、それにしても、小田原事件による谷崎潤一郎と佐藤春夫の「絶交」ってなんだったの?

 なかよさそうじゃん。