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大手に勝つには「面倒くさい事を丁寧に」がキーワード

ども!長野県長野市にあるフィットネスクラブの支配人をしているこばやしです。クラブは善光寺まで歩いて行ける距離にあります。シニア向けのフィットネスクラブや子ども向けスイミングの運営をしたり、万が一の時に役立つ救急法の普及活動もしています。学生時代水泳部からの水泳経験を生かして、プールでレッスンもやっています。

競合ひしめく長野市のフィットネス業界でどこも生き抜くことに必死だったところにコロナの追い打ち。「選択と集中」でこの荒波を乗り切ってやろうと今年1月にシニア向けクラブにコンセプトリニューアルオープンしたフィットネスクラブのお話です。

大手のクラブがもし長野に来ても、24時間クラブが長野市中に出来たとしても、最後は「人」のなせる業がお客様の心を動かすことを信じたいです。

業務もサービスも効率化は大切だけど、それでいいなら「人」の必要はない

コスト削減のために効率化を図ろう!などと、利益確保のために頭をひねって考えますよね。で、行きつく先は、「人が一番お金かかってんじゃん!」となります。なので、AIなどを利用して、オートメーション化したり、コンビニでもスタッフを配置しないとか、フィットネスクラブで言えば、無人化して24時間フィトネスにしたりする流れが主流になります。

こういう考えになると、「人」の必要がなくなるサービスが沢山出てきます。この結果、コストが浮いて、利益が出やすくなるというプラスの側面がありますが、人の必要がなくなります。

これからはこういった流れが加速するので、確かに働き場所がなくなるという事も頷けます。

効率化を進めるがあまり、大切なことを見落とす危険性

でも、上辺だけを見てしまい、単純に効率化効率化で人を減らしていってしまうと、今度はある一部の方にとってサービスの低下につながります。

フィットネスクラブで言えば、シニアの方はそれにあたるでしょう。

シニアの方にとって、運動は健康のために本当に必要だと思います。いくらでも自分で運動できる方はいいのですが、運動のやり方がわからなかったり、効果を出したかったりすると専門知識が必要となります。

運動を始めよう!と思い立ち、近所に新しくできた24時間フィットネスに通い始めたら、何をどうしてよいのかわからない・・・こんな方も沢山いるようで、実際、私たちのクラブにも多くの方が、運動のやり方を教えてもらえなかったというような訴えとともにご入会していただいています。

効率化は大切だけど、その結果、大切にしたいと思っているお客様のためになっているかどうかを企業利益よりも優先して考えなくてはなりません。要はバランスが大切だと思います。

何をするにも人の手を加えることは時間と労力がかかる=めんどくさい事

たとえば、掲示物。

掲示物の目的は、何か伝えたいことがあり、それをそこに書いてあるもの。

例えば、その掲示物。デザインや作り方をパソコンで箇条書きにしたものや、どこからか拾ってきた画像をパチッと貼るだけのものと、心を込めて自筆で書き、イラストを自分で書いたり、必要な写真を撮影してそれを加工して張り付けたり、その周りにデコレーションをして掲示したりしたものを比べた場合、どちらが心に響くでしょうか。

見やすさも大切ですが、そこに目を止めて心に響かせることが目的なら、やはり人の手を加え、心を込めて作ったほうが目に留まると思っています。

やはり、人の心は人の手で動かすものです。短時間で作業が終わるから、このほうが楽だからというだけで、パッと作ってパッと掲示した物は、自己満足で終わってしまい、伝わらないものになるのではないでしょうか。

今だからこそ人の手をかけたサービスが心に響く

実は今、こんなものを鋭意作成中です。

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これ、めちゃくちゃ時間かかります(笑)ポップアップ作品とか、しかけ絵とか言うのでしょうか。開くといろんなギミックがあるものです。

コロナ禍になった当初、コロナが心配という事で退会された方に送るためのお手紙です。

コスト削減重視の企業で、スタッフがいない企業でこれをするには外注するしかないでしょう。でも、私たちはこれを一つ一つ手作りで作ります。外注しするともちろん経費も掛かるのですが、スピ―ド感がなくなるし、内容が薄くなる。想いが100%伝わらないことが良くありますので。で、やはりスタッフの気持ちを乗せたものは届くと思っていますし。

これは、人のなせる業なのですぐにマネ出来る事ではありません。人がいないとこんなことはできません。今多くの企業が、コロナで打撃を受けている中で、一番簡単にコストを削減できるのは人件費だからです。どこでもスタッフが少ない中、今までと同水準のサービスを保つために必死でやっているので、なかなかこういったことはできないのが現状でしょう。

だからこそ、今、人の手をかけたサービスが必要で、きっとそれは心に響くのだと思います。こういったDMだけの話をしているのではなく、これはあくまでも一例で、いろんなイベントもそうですが、基本サービスもそうですし、清掃もそうですよね。資本力は大きく違っても、間違いなくここは他と自分との違いを大きく出せるのです。

くれぐれも、効率化は超重要ですし、必要な事だと思っています。でも、めんどくさいからと言って、効率化ばかりに走ってしまうと、届けたい人に何も届かなくなるので、やりすぎは良くないですという事です。今なかなか人の手をかけたサービスがやりにくい時なので、それをされたら逆に響いてくれる方もいるんじゃないかなーと思っています。

で、こういうことは大手はなかなかできないというイメージです。決まったことを効率よく行うことで多店舗展開している大手は、スタッフの手をかけて何かを行う事は苦手なのではないでしょうか。資本力が小さくても大手に勝てるのはこういった人の手をかけた泥臭い作業の一つ一つの積み重ねだと思います。

なので、シニア向けクラブの健康ZONE100では人の手をかけたサービスを行うのです

フィットネスクラブ業界では、営業時間が長く、多くのスタッフを必要とするクラブや、逆に、スタッフを必要としない24時間型のような場所だけを提供するクラブではなし得ないことだと思います。

なので、私たちクラブでは、こんなDMを作ったり、夏には、施設に提灯をはり巡らせて盆踊りをしたり、コロナ禍で夏祭りが少ないため、駐車場で出店を開いてお祭りをしたり、お隣の市まで農産物直売所に買い物ツアーに行ったりするのです。これ、企画から集客、当日の実施、実施中のクラブ内の管理も超大変で、これをするにはやはり人が必要。でも、お客様たちはみんなとても喜んでくれます。写真は盆踊りで使った提灯の下でレッスンをやっているところです。

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迷ったら、めんどくさい方を選んだ方が、結果伝わると思っています。楽してうれしいのはその瞬間だけで、結果的に何も残らないなら、最初から手をかけたことを選択して、ちゃんと想いを届けようよというスタイルで今日も頑張っています。

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このDM届いたらラッキーですよ♪

最後までお読みいただきありがとうございました。

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