編集長729号

劇ロー大好き編集長

編集長729号

劇ロー大好き編集長

最近の記事

  • 固定された記事

「劇画ロードショーの舞台裏」聞き書き

筆者(編集長729号)が、劇画ロードショー及び映画コミカライズ作品の調査を始めて長くなりましたが、その製作の背景は知ることが出来ないでいました。 その理由は単純で、制作に携わった方々とお話しをする機会が得られなかったからです。 ですがついに、その背景を垣間見る機会が得られました。 「少年チャンピオン」の黄金時代を築いた伝説的な編集者、壁村耐三氏と共に、その黄金時代への道を築く一翼を担った編集者、大塚公平氏に話を聞く機会が得られたのです。 大塚公平氏は2021年夏に当時の思い

    • 中野の4階でしか中古同人誌が買えなかった時代の話

      30年以上も昔の話になる。 筆者は週末の土曜と日曜の早朝に自宅を出て中野のブロードウエイビル4階にあった「まんだらけ」マニア館?シャッター前にカバンとか新聞紙とか旅行会社のパンフレットを置きに行くのが習慣だった。 なんのためかと言うと開店前に並ぶ順番取りのためだ 今でも都内のカードショップや秋葉原のパーツショップで似た光景が見られるが、人が居なくて荷物だけ置いても誰かに動かされるだろうし、そもそも旅行パンフとか新聞を置いといても誰かに捨てられてお終いになりかねない。

      • この「ゴルゴ13」を読んでくれ

        この記事は2018年に編集長729号がブログに書いた記事を一部書き直して掲載しました。 変わり続けるゴルゴのキャラクターゴルゴ13と言えば多くの漫画ファンが「表情を変えない」「冷静・冷酷」「私情をビジネスに持ち込まない」といったイメージを持っているのではないでしょうか。それらも確かに正しいのですが、それなりの年月ゴルゴを愛読してきた編集長729号にはこの10年ほどでデューク・東郷の人物像が大きく変わってきているのを感じていました。 では、どのように変わってきたのか?それを

        • 「劇画ロードショーの舞台裏」聞き書き・その2

          ■劇画家 沢本英二郎先生への電話インタビュー■ 先日、麻雀漫画の研究で知られるV林田さんのご厚意で劇画作家として活躍し麻雀をテーマにした作品でも知られる沢本英二郎先生とお話しする機会に恵まれました。 短時間ながら劇画ロードショーの制作背景についてお聞きできたので簡単にまとめました。基になったインタビューは、このご時世もあって電話での会話となり以下の文面も録音など出来なかったのでメモへの聞き書きを下敷きにしています。 ■質問01■月刊プレイコミックでの執筆の経緯は? 当

        • 固定された記事

        「劇画ロードショーの舞台裏」聞き書き

          読了感想「骨猫機甲師団」DARJELING FIRST FLUSH vol.3

          前回の感想で1年でも2年でも待つと書いたが、嬉しいことにシリーズ最終巻が完成し読者の元へ届けられ筆者も通信販売で入手した一人となった。 作者のhoneさん(@honeneko01)が発表してきた「ガールズ&パンツァー」二次創作作品シリーズ「DARJELING FIRST FLUSH」が完結したわけである。先ずは心からの御祝いと感謝を贈りたい。これだけの作品を描き上げた情熱と愛情、そして忍耐力は本当に見事だ。 感想を一言で集約すると「素晴らしい!」である。 あるいは「生き

          読了感想「骨猫機甲師団」DARJELING FIRST FLUSH vol.3

          読了感想「骨猫機甲師団」DARJELING FIRST FLUSH vol.1&2

          念願の新刊と既刊をようやく読み終わった。 簡潔に言えば、ガルパン二次創作作品の最高傑作「ラップランドの空の下」と肩を並べる作品が登場した。 ガルパンの人気カプであるダジ×ケイ(順逆自由)を描いた二次創作は多数あったが、二人の出会いから強い結びつきが醸成される過程を、この作品ほど丁寧にテンポ良く説得力を持って描きだした作品は無かった。 あらすじを簡単に紹介する。 ダージリンとケイ。二人の一年生時代から物語は始まる。戦車道の覇者「黒森峰」の西住まほに強烈なライバル意識を持

          読了感想「骨猫機甲師団」DARJELING FIRST FLUSH vol.1&2