NSCA CSCSとNASM-pes両方を取得して

皆さんこんにちは。こっさんでございます。
今日は、「NSCA CSCS」と「NASM-pes」の二つの資格についてお話できればと思います。

実際、トレーナーの資格はたくさんあります。
厳密に言えば決まった資格はないですが、ジムやプロスポーツなどのトレーナーを目指している方は選考基準に含まれていることが多いです。

トレーナー活動をしている中で、多く目にするのが以下の資格です。

JSOP-AT(日本スポーツ協会認定アスレチックトレーナー)
JATAC-AT(JATAC認定アスレチックトレーナー)
NSCA CSCS(認定コンディショニング&ストレングススペシャリスト)
NASM-pes(NASM認定パフォーマンスエンハンスメントスペシャリスト)
JATI-ATI(JATI認定トレーニング指導者)

上記の資格がなくても理学療法士や柔道整復師の国家資格のみでトレーナー活動をされている方もいらっしゃいます。
もちろんトレーニング等は独学で勉強されていることと思いますが…。


受験に向けて

NSCAには「CPT(認定パーソナルトレーナー)」と「CSCS」の二つの資格があります。
受験資格は違いがあります。

CPT
1.NSCAジャパン会員である
2.満18歳以上
3.高等学校卒業者または高等学校卒業程度認定試験合格者
4.有効なCRE/AEDの認定者

CSCS
1.NSCAジャパン会員である
2.学位(学士・修士・博士)取得者、または高度専門士の称号の保持者
3.有効なCPR/AEDの認定者

各種認定試験があり、合格すると資格が認定される仕組みになっています。
詳しくはリンクを張っておきますのでご確認ください。



ちなみに試験費用は以下の通りです。

NSCA年会費     13,200円
参考書:CSCS第4版 11,880円
受験用問題集セット 10,890円
試験費用      50,200円
合計        86,170円

基本は参考書と問題集を使用しての勉強になりますが、年に1回受験対策セミナーも開催されています。もちろん別途費用が掛かりますが…。
NSCAは過去問題が公開されていないため、フリマサイトには自作の問題集が販売されています。私も使用しましたが、問題慣れをするにはあってもいいかなと思います。


NASM-pesの受験資格は以下の通りです

受験資格
1.4年制大学、または日本のスポーツトレーナー系、医療系専門学校の既卒者
2.米NCCA、NBFE、DETCの認定団体の資格を持っている
(NSCA、ACS、NESTA、ASCM、AFAAなど)

卒業証明書等の提出はなく、NSCAと比較すると受験がしやすいことが特徴です。ちなみに費用は以下の通りです。

受講料:132,000円

申し込みが終わるとメールにて勉強サイトのURLが送られてきます。Webには講義動画、講義資料があり、それを使用して勉強していきます。英語ver、日本語Verの両方がありますが、日本語VerはR-Bodyの方が講義をしている動画となっています。それに加え、参考書が送られてきます。

テスト自体は日本語Verの資料等でカバーはできますが、たまに訳が間違えている部分があること、現場レベルでの落とし込みに関しては英文の参考書を読むことが必要となってきます。


試験について


NSCA はインターネットで出願後、ピアソン試験センターでの受験となります。試験センターでは、本人確認や手荷物の持ち込み規制などがあります。

私が受験したCSCSでは基礎科学セクション(95問)、実践/応用セクション(125問)の二つがあり、両方の合格が必要になります。両方のセクションにはノンスコアード問題が15問ずつ含まれており、基本は採点に加味されません。ですが、統計上有用であった場合のみ加点が行われるようです。

合格に必要な点数として、両セクション70%正答が必要となります。

2019年の合格率はCSCSで47.7%、CPTで78.9%となっています。


NASM-pesは自宅でオンライン試験となります。合格には70/100点必要になりますが、不合格になっても1年の受講期間のうちに3回受けられるため、難しくはないと思います。
ちなみに、監視も何もないためカンニングを行える環境にはあります…。もちろん、私は普通に受けましたけど。


二つの大きな違いについて

CSCSは「強さ」をpesは「パフォーマンス」に焦点を当てたカリキュラムになっています。

CSCSでは運動学、生理学をベースにストレングストレーニングを学びます。筋力トレーニングだけでなく、柔軟性トレーニングや栄養学、組織運営、リハビリ関連もテキストには書かれています。

pesでは「OPT(Optimum performance training)モデル」をベースを学んでいきます。柔軟性、コア、SAQ、ストレングスなど、各プログラム案も段階的に記されているため、初めてプログラムを立てるときは、役立つと思います。


ラーニングコスト

pesは取得後、更新はないです。
その代わり、R-Bodyの方が不定期に無料セミナーの開催があり、現場への落とし込みもサポートがあります。しかし、無料セミナーはそんなに頻繁ではないのがネックになります。

CSCSは3年更新となっており、更新に関してもポイント(CEU:Continuing Education Unit)が必要となります。また、会員の維持が必要となるため年会費もかかります。
ポイントはセミナー等の参加で獲得でき、定期的な勉強の機会を得ることができますが、費用は別途かかります。

年会費:132,00円×3
更新費:33,00~99,00円(取得時期により変動)
CEU取得:別途、参加したセミナーによる
BLS受講:無料~20,00円程度
最低でも3年間で3万円くらいは必要

両方を取得してみて

実際、現場で落とし込みしやすいといえばCSCSの方だと思います。様々な理由は有りますが、一番大きいのは「テキストが日本語」、「毎月ジャーナルが読める」ことです。もちろん、NASM-pesの内容も現場に落とし込んでいますが、中核を理解するうえで翻訳しながら読み進める関係で時間と手間がかかることがネックになっています。

簡単ではありますが、両方を取得しての感想になります。実際は資格は名刺代わりで持っていても、継続して勉強をしていかなければ宝の持ち腐れになります。

トレーナーとしてプロ、アマチュア選手にかかわることは選手の成長と同時にこちら側の成長も必要不可欠になります。そのための足掛かりとしても、資格獲得に向けた行動を起こすことも重要になるかもしれません。

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