見出し画像

子供の歯磨き時に即興話をする。2年続けて分かったこと

皆さんは小さな子どもの歯磨きタイム、どうしてますか? 我が家はついついYoutubeに頼りがちですが、毎日それでは良くない気もします。そこで2年ほど前から週に数日、即興物語を話すようにました。

“即興”と聞くと難しい印象ですが少しずつポイントを掴み、今では「父ちゃん歯磨きして~」とリクエストされることも。歯磨きだけでなく、寝かしつけや移動時などでも使えますので是非やってみてください。

物語の組み立て方 ~まずはパクりから~

最初は子どもが好きな映画やアニメなどのストーリーをベースにすると簡単です。我が家の例でいうと、息子は最近動物が好きなので、ディズニー映画のジャングルブックをパクり「ジャングルを舞台に様々な動物やピンチに遭遇しながら、乗り越え成長していく物語」と設定します。

そして、主人公を聞き手(息子)にします。子供からすると「大好きな世界に自分が出てくる話を聞ける」のです。これで心を掴みましょう。

RPGのように話を展開する

話は一話完結にせず、場面が少しずつ変わりながら続いていく「ロールプレイングゲーム風」にしています。最初に世界観を作りそれを継続すると、子供が物語に入りやすいと思うからです。

内容としては、場面ごとにピンチが発生し、それを乗り越えるものが多いです。ピンチはある程度想像し易いのですが、「乗り越える方法」を考えるのは少し難しいかもしれません。

私は「主人公が自力で工夫する」「道具を駆使する」「仲間に助けられる」「偶然が起きる」をベースに、時には「敵が仲間になって助けてくれる」などイレギュラーな要素を入れたりもします。

また仲間の話で言うと、魔法など「特殊な力を使えるキャラクター」を入れておくと、話が煮詰まった時などに使い勝手が良いです。

登場人物は子供's オールスター

登場人物は「子供’s オールスター」を結成します。ジャングルブックの例でいえばメインキャラはもちろん、「劇中には出てこないけど息子が好きな生き物」も登場します。時には子供に「どの動物に出てきて欲しい?」とリクエストを募ることもあります。

大切なのは「その子が反応する要素」を知ること

登場人物に限らず物語の要素全般に言えるのですが「日常で子供が反応を示していたこと」を覚えておき、登場させてみましょう。

テレビで見たものや散歩中に見たものなど何でも良くて、とにかく「子供が今、どんなことに興味があるのか」を汲み取るようにしています。

時にはこの方法で掴んだ要素を布石に使います。「次は○○が出てくるよ」と予告しておくと「歯磨きするよ~」と呼びかけた時に「今度は○○が出てくる話だよね!?」と飛んできてくれることもあり、助かります。

その他のポイント

イメージし易いようなるべく説明する:
同じ対象物を見ているわけではないので、新しい場面や登場人物について、色や形、大きさなど子供がイメージできるよう詳しく説明するようにしてます。
擬音語を多用する:
一人語りだとメリハリに欠けるので、多少大げさに、多頻度で擬音語を使います。気分は落語家です。
下ネタを織り交ぜる:
もちろん「オナラ」など子供向けのライトなやつです笑 子供ウケ間違いなしです。

***

家族だけの思い出に

私が小さい頃、寝る前に父親が即興の話を聞かせてくれました。未だに覚えています。

私は子供に伝えたいメッセージがある時に、その要素を物語の中に入れたりします。今考えると、父の物語の中にもメッセージがあったのかもしれません。
そして世の中にある多くの物語は、こうして生まれるのかな。


正直に言うと

ところで。これまでエラそうに語っておいて恥ずかしいのですが一つ白状します。

これまで息子(6歳)を例に語ってきましたが、娘(4歳)の場合は登場人物から場面設定まで、ほぼ全て彼女が指定してきます。もしその要素が抜けたり、こちらがアレンジし過ぎるとガッツリ怒られます。「ストーリーを考えるのは娘にとって刺激になるから良いか」と自分に言い聞かせてますが、父として複雑です笑 

このように、私もまだまだです。まずは娘にオリジナル物語を聞いてもらえるようになりたいので、皆さんのお勧めのポイントや方法などあれば、是非教えてくださいね。

※素敵なトップ画像はみんなのフォトギャラリーより黒猫T郎さんの作品です、ありがとうございます!

この記事が参加している募集

#スキしてみて

526,895件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?