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"肩峰下"インピンジメント症候群の介入方法~肩甲帯編~


みなさんこんにちは。

志水です(@echohuku)


5月の記事は
『肩峰下インピンジメントの"介入方法"~肩甲帯編~』
ということで
今月は肩甲帯のアプローチについて紹介したいと思います‼️

そして
6月は
肩甲上腕関節に着目したアプローチの紹介を
する予定です。

では今月の記事をはじめていきます〜

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

肩関節疾患でもかなり多い
『肩峰下インピンジメント症候群』

個人的には

・肩関節周囲炎
・腱板損傷(断裂)
・関節唇損傷
・不安定肩(loose shoulder)

これらの全てで,肩峰下インピンジメントは"起きうる"もしくわ"生じている"と思います。


今回の記事では,
肩峰下インピンジメント症候群に対して
肩甲帯の機能改善が効果的といわれることが多いため
"肩甲帯の機能改善にはどういったアプローチが有効か"
ということに絞ってお話をしたいと思います。


⭐この記事をオススメする人⭐

「インピンジメントの患者さんがいるけど何をしたら良いかわからない」

 「周囲炎の人と同じことやれば良いんじゃないの❓」

このように思っている人には是非とも読んでいただきたいです(^^)


🔻今回の記事を読むと…🔻

インピンジメント患者さんに対する最低限の介入方法を知れる


肩関節疾患に対する苦手が少し克服できる

このような
状態になっていることをお約束します❗


では最初に先月のおさらいです

肩インピンジメント症候群の種類

肩関節で生じるインピンジメントには
大きく3種類あるとされます。[1]

①肩峰下インピンジメント症候群(Subacromial impingement syndrome:SAIS)
②後上方関節内インピンジメント(Posterosuperior impingement:PSI)
③前上方関節内インピンジメント(Anterosuperior impingement:ASI)


①の肩峰下インピンジメント症候群についての
病態や評価について復習したい方は
こちらの記事を読み返してください👇


画像1


※②.③のインピンジメントに関しては今後記事を書いていきたいと思っています。


ではここからは

《肩峰下インピンジメント症候群》に対する介入方法
について紹介をしていきたいと思っています。


が、その前に


~~~ここで質問です。~~~


肩峰下インピンジメント症候群の患者さんはどの動きで痛みが生じやすいでしょうか?


少し考えてみてください




多くの方がきっと
「挙上位内旋」と思ったんじゃないでしょうか?


"正解"ですw


みなさんご存知の
「Impingement test」である

Neer test(sign)Howkins test(sign)がその肢位ですよね?
(※本来、Neer testとNeer signは異なるのですが、ここでは同じものとして使いますね)

ちなみNeer testとHowkins testはこちら
(どんなテストか忘れてしまった人は見て下さいね)

《Neer test》

《Hawkins test》


では、

次の質問です(もう少しお付き合いください😁)

上記のテスト肢位で、
大結節は"どこに"impimgementするでしょうか?

画像2


①の肩峰の下でしょうか?

それとも

②の烏口肩峰靭帯の下?


たぶん…
多くの人が"考えたことが無い”のでないでしょうか?


というのも、
"肩峰下インピンジメント"だから《肩峰の下》と思っていましたよね?


僕も以前はそうでした。

なにも疑わず、そうだと思っていました。


でも、一概にそうゆう訳ではないんです。

じゃあ"それをどうやって確認するか❓"


ココで『エコー』の登場です(^^)


さきほどのテスト肢位において大結節がどこにぶつかっているのか(impingementsしているか)を「エコー」で観察してみましょう。

開始肢位は肩関節屈曲90度(3rd position)で内外旋中間位です。

画像3


ここから、エコー観察をしていきますが
烏口肩峰靭帯の描出はこのように
烏口突起〜肩峰の先端にプローブを当てます

画像4


で、そこから内旋をするとこのような感じになります。

※見るポイントは烏口肩峰靭帯の形状です。

ここから先は

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