1家に1台ロボットの時代到来!?これからの時代となる【スマボ】
物事が普及する速度が早ければ早いほど、「革命」と言われることが多いように感じます。
これは各サービスが5,000万人ユーザー獲得までにかかった時間を各アイコンと時間単位で示した図です。
飛行機の68年から始まり、電話は50年、テレビは22年、iphoneは12年。
衝撃なのはポケモンGoが19日という異様な広がりを見せていることです。ここに見えている各種サービスは、今となっては「当たり前」であるけども、発表当時は「疑問」どころか「批判」までされてきたものが多いと思います。
例えばスマホは、当時ガラケーが当たり前だった日本人にとって、
●画面を操作すること
●折りたたみではないこと
●パソコン機能を持ち歩く必要性が不明
などなどあげればキリがないほど浸透には疑問だらけでした。ところが21年現在、周りを見ればスマホを持っていない人の方が少ない世界になりましたね。
そんな中、新しい言葉がソフトバンク会長孫氏によって発言されました。その名も【スマボ】
ここでは、そんな【スマボ】について解説していきます。
スマートロボット、略して「スマボ」
スマボとは、スマートロボットの略語で、孫氏の造語である。
SoftBank World 2021基調講演で登壇した孫氏は、これをあらゆる産業に展開することこそが日本経済の復活の鍵だと断言し、世界のスマボ企業への支援を加速するとした。
かつて1980年代、日本は『Japan as a No.1』を謳歌しており、バブルが崩壊する前の世界の競争力ランキングでは、日本は各国を抑え世界1位でした。ところがバブル崩壊後、日本は競争力が低迷し、2020年は過去ワーストの34位。GDPでは米国と比べ2000年を基準として約2倍の差がつけられています。さらには中国にも抜かれ、3位に転落。
衰退してもいいではないか、小さくても美しい国として生きていけばいい、という声もあります。しかし、“古きよき都”というだけではさみしい。やはり、経済の復活がなければ、人々は豊かになりません。日本復活の鍵を握るのは、“スマボ”にあると私は考えています
競争力を上げるためには、「労働人口 × 労働生産性」にて算出が可能となるが、労働人口は減少してきている日本。人口不足については、過去の記事を参照されたい。
労働生産性についても、米国と比べ2000年に比べ日本は1.5倍に対し米国は約2倍とこちらも差をつけられている。
日本はAI後進国?
その要因として、企業のテクノロジー活用が一つ原因として挙げられている。
AI導入:米国35% 日本24%
ロボット:米国 27% 日本10%
IoT:米国35% 日本28%
と、米国は人口が多いだけではなく、積極的にロボットを導入している。つまり、人口が少ないを嘆くのではなく、少ないからこそ何かをやらないといけない、ということではないだろうか。
そこで孫氏は労働人口は急に増やすことができない。日本の減り続ける労働人口を補完する存在が、“スマボ”であると言います。
携帯電話の主役が「ガラケー」と呼ばれる従来型端末から米アップルの「iPhone」などスマートフォンに交代したことに触れたうえで、「製造現場で普及している、人によるプログラミングで決まった操作をするロボットは『ガラボ』だ。今後はAIで自ら学ぶ『スマボ』に変わる」
つまり、「ガラケ」→「スマホ」で当たり前の世の中になったのと同様に、
「ガラボ」→「スマボ」も当たり前になる、という論調である。
スマボは自ら学び、自ら行動する
ガラボは人間が事前に動きをプログラミングしなければならず、それ以外の動きは基本的にできません。しかし、スマボにはAIが搭載され、自ら学習して臨機応変に動きを応用して新しい状況に対処できます。
この動き、事前のプログラミングは全くなくロボットが動作しています。私よりも間違いなく運動神経が良さそうです。笑
また、一部の産業のみならず全産業を対象にできることも大きな違いで、さらにロボットは、休みが必要な人間と違って24時間365日働けます。もし1億台のスマボを導入することができれば、日本は10億人相当の労働人口を持つ国になれると孫氏は予想。
物流の世界で言えば、一つはAutostoreが挙げられます。
こういったロボットを活用することで労働時間を従来の8時間から24時間の3倍へ、さらには生産性もAIを搭載することにより約3.5倍になり、従来の約10倍もの競争力を手にすることが可能となります。
これからは人とロボットが共に働く時代へ
孫氏の「スマボ」発言は多くのメディアが取り上げられています。彼の発言力による影響だけでなく、世界の先進国がロボットをうまく活用している事例がすでにどんどん出てきています。
日本では暗いニュースが近年は多いように感じますが、そんな雲行きを打破する可能性として、ロボットとの共存がより現実に近づきつつある、そんな気がしますね。
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