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いま求められる"AI人材"って何?

◇最近よく耳にする”AI人材”
"立教大学がAIに特化した大学院を新設する"と公表したことが記憶に新しい。いま世の中は空前絶後のAIブームだと感じる。国を挙げて、企業をあげてAIを取り込もうとする動きが活発になりつつある。だが日本には現在"AI人材"が足りないと政府は主張する。
だけど求めているAI人材ってそもそもどんなことなのだろうか?

◇スティーブ・ジョブス氏とスティーブ・ウォズニアック氏
僕らの世代でスティーブ・ジョブス氏の名前を知らない人はほとんどいないのではないだろうか。
それではスティーブ・ウォズニアック氏は知っているだろうか?彼はアップルの共同設立者の1人であり、初期アップルにとって欠かせない製品AppleⅠとAppleⅡを開発した超重要人物だ。この2人に"AI人材"を考えるきっかけがある。
スティーブ・ジョブス氏・・・アップル社を技術から創れる物で支えた人物
スティーブ・ウォズニアック氏・・・アップル社を技術で支えた人物

つまり日本で求められる"AI人材"とは
”人工知能(AI)を用いて何か生み出せる人材”なのか、”人工知能(AI)を生み出せる技術を持つ人材”かが政府の方針でははっきりと明記されていないのだ。

◇教育の視点からみる"AI人材"とは
AIを用いた教育サービスを提供する株式会社COMPASS代表の神野元基氏に聞いた。

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Q."AI人材"とは?
神野氏)AI人材が必要と言われていますが、そもそもAIを開発する人が不足してくるということなのか、AIを使ったソリューションを生み出せるようなビジネスマンを見いだしたいのか、それをしっかり定義する必要があると思います。それにより具体的な教育は変わってくると思います。
経済産業省がいっている理系人材の不足という施策をとっていく先には、おそらくAIをつくる人を増やすという意味で「AI人材の育成」といっていると思います。
しかし本当にAI開発する人だけを育成することで経済の発展につながるのか、それともAIを取り扱うことの出来る人が必要なのかというのは議論する必要があると思います。

Q.今後、必要とされる人材というのはどういう人材なのでしょうか?
私はイノベーション人材だと思っています。世の中の問題というのをしっかり見つけることができて、その問題の本質に気づきそれに対して適切な解決策を提示できる。そういう人材を増やしていくことが必要だと思っています。その中の1つのソリューションとしてAIというものも当然存在するので、ソリューションのひとつとして適切に選べる、そういう力をみんなが密につけることが大事なのではと感じています。

Q.根本から考え方を変えていかなければいけないですね。
みんなで目指すべきスローガンを何にするのかはすごく大事だと思います。人材を教育することというのは10年、20年かけてこの国に浸透させていく物ですのでそれだけ長い間、みんなが同じ目標で走れるようなスローガンにしていったほうがいいと思います。
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◇今後僕たちはどうしたらいいのか・・・
いま話題のAIも数年後もしかしたら全くトレンドではなくなるかもしれない。だからこそこの世の中で何が必要になっていくのかを考える時には、今後の世界でも変わらずに残り続けるものを考えそれに必要なスキルを伸ばしていくのもいいかもしれない。

※この内容は動画でもご視聴いただけます。


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