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ベイルートで大爆発、死傷者多数

ちょうどレバノンに関する連載を投稿していた矢先、今週8月4日(火)に首都ベイルートで発生した大爆発事件。このシリーズの次回投稿記事も用意していましたが、それどころではないため、一時中断させていただきます。

核爆発かと思わせるほどのすさまじい爆発。昨日時点の報道では、死者が少なくとも157名、負傷者が5,000名を超えるとされていますが、まだ増える可能性がありそうです。また約30万人が家を失ったとされています。

第一報を聞いたときはイスラエルによる爆撃か、はたまた反政府勢力による爆弾テロかとも思いましたが、港の倉庫に放置されていた2,750トンに及ぶ硝酸アンモニウムに引火したことが原因の事故という見方が強いようです。硝酸アンモニウムは化学肥料等の原料ですが、爆発の危険が高く、1947年にも米テキサス州で大爆発事故があり、580名の死者を出しているそうです。

政治的な関係性を超えて、米国やイスラエルを含めて人道的な援助の申し出が、世界27ヶ国から寄せられているとのことです。旧宗主国であるフランスのマクロン大統領は、現地を訪問しています。

殺傷力のある爆弾ではなかったとは言え、直径120メートルを超えるクレーターができるほどのすさまじい爆発による爆風は、数km圏内の建物に甚大な被害をもたらしました。フォーシーズンズやインターコンチネンタルホテルのあるベイ・リゾートエリアも約2~3kmの場所。コロナ禍のため海外からの旅行客はほぼいなかったのではないかと思いますが、建物は恐らく相当の被害を受けているでしょう。レバノン政府は5日(水)、2週間の緊急事態を宣言しました。

死亡者の方々のご冥福をお祈りするとともに、新型コロナウイルスとも戦っている最中の医療体制において、負傷者の方々のご回復をお祈りするばかりです。

(参考)前回記事


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