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オンライン診療|ICTと社会

私は血圧が高いため、数年前から降圧剤の処方を受け、服薬している。これまでは2ヶ月に一度、近所にある中規模の病院で簡単な診察を受け、2ヶ月分の薬を処方してもらっていた。

ところが新型コロナの感染が拡大し、病院がクラスターの温床になりかねない事態となり、定期診察のために病院に行くこと自体をなるべく避けるべき状況になった。

病院に電話して相談したところ、同様の相談が複数あったようで、病院内で協議し、電話で担当医に問診してもらって特段の異常が無ければ、1ヶ月分に限る条件で処方箋を書いてもらえることとなった。

ただ、ちょっとイケてないのは、結局診察費を支払いに病院には行かねばならないのである。支払いだけなので数分のことではあるが、その病院はクレジットカード支払いにも対応しているので、オンラインで支払いまで済ませられ、処方箋は直接薬局に送ってもらえるならもっと良かったと思う。

とは言え、そういった電話診療に対応してくれる医院自体が、私の住む市ではまだ少ないらしく、全国的にも1割程度に留まるらしい。

先日TVを見ていたら、医療機器メーカー・ニプロの「ハートライン」というオンライン診療システムのCMをやっていた。

今や家庭にも光ファイバ回線や高速Wi-Fiが行きわたり、Zoom等によるリモートワークも何ら支障なく行えている。ちょっとしたカメラやセンサー類を組み合わせればそれほど難しくないはずなのだが、こうした仕組みがこれまで整備されていなかったのが不思議だ。キャッシュレス化がなかなか進まないことと同様、日本人の現物やFace to Faceにこだわる気質の故かもしれない。

コロナ禍が一段落したとしても、どんどん高齢化が進む日本にあっては、こうした電話診療やオンライン診療といった非対面型システムの整備は急務だ。

コロナ禍は様々な意味で、教育にせよ医療にせよ、社会の課題点を浮き彫りにしてくれたと言えるかもしれない。

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