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エンジニアの転職
エンジニアってそんなにいいものかね?
ひょんなコトでエンジニアに転職してみたい、現役エンジニアも転職をしたい、なんていう方々と少しばかりおハナシをする機会があった。
エンジニアは給料も良くてパソコン仕事で楽そう、とか、リモートワークで働きたい、っていうショーモナイ理由ばかり並んだのでリアルについて書いてみようと思う。
オッサンの転職回数は10回以上。
オッサンはITエンジニア歴が約25年近くあり、転職回数(在籍した会社)という意味では10社を超える。うちいくつかの会社は数年は勤めたがほとんどの会社は3カ月とか6カ月ぐらいしか在籍期間がない。
理由は簡単で、IT村のヒト売りを渡り歩いていた場合はどっかの会社に所属していないと現場に入ることができないのでしょうがなく会社員をやっていたことがあるからなんだな。
なのでプロジェクトが終わったら退職。フリーランスではあるもののしょうがなく正社員や契約社員をやっていただけなので転職回数として数えていいものかどうか。
こんな職歴でも問題なくジャスダック上場企業にも入社したし、プライム上場企業にも入社できたし管理職としての役職も貰える程度には昇進もできた。もっというと、学校法人で大学職員なんてお堅いシゴトも正職員として潜り込んでいた時期もある。
その経験からハッキリ言おう。
エンジニアのスキルと実績があれば採用基準は勝手に捻じ曲がる。
なので転職回数や在籍期間が問題、なんていうのは正直、全く理解ができないしする気もない。じゃぁ、能力が全てだったのかと言われるとそうでもないので、ソコのトコロを書こうかと思う。
現場ではいつも誰かが見ている
オッサンはIT村社会でヒト売りをされていた期間がそれなりにある。なのでヒト売りをしている自社よりも、お客さんとか常駐先同僚や元請けとかの社外のヒトの方がオッサンのコトをよく知っているのよな。
これはどこの現場でヒト売りされても同じだと思う。
社内の人間ほど正しく評価してくれない。
働いている現場を正確な評価をすることなんてのは不可能だから。
帰社日なんて下らないゴミみたいな時間を過ごして帰属意識を高める、なんて無駄な時間と経費を使って自社につなぎとめようとする会社も多かった。そんなコトやるならカネをくれよと。帰って寝かせろよと。
そもそも、帰属意識や愛社精神なんてモノは、ヒト売り会社に沸くわけがない。あるのは給料の額面とシゴト内容だけだ。
オッサンはヒト売りされていた時は、自社の人間とはほとんど関わらず社外の人間とばっかり積極的にコミュニケーションを取った。良好な関係性と相互理解は信頼を生んでくれる。自社の人間と関わっても世界は広がらずひたすら閉じていくだけだ。
その関係性が次の転職先に導いてくれるんだな。
平たくいうとオッサンの転職は全てリファラルである。転職サイトやエージェントなんてものに1回もお世話になったことがない。
ヒト売りの会社にいる人間であれば、この手のものにお世話にならなくても真面目に仕事をしていればどうにでもなる。
逆に声がかからないようであれば、何かに問題がある。
それが何かはわからんが。
マジで勉強し続ける仕事
死ぬほど勉強をしてスキルを磨いた。そして、未だに勉強してる。
数十万もするIT系の特殊なスキルを学ぶ講習で自腹を切ったり、勉強のために数十万分のサーバ機器やネットワークを買ったり。クラウドの費用も自分で払って環境を作って勉強してるな。
毎月、それ系の本は数万円分は買うし読む。英語系の論文も読む。海外の技術フォーラムを覗いたり、場合によってはコードも書いて提供する。
誰かに言われてやるわけではなく、自分で考えて行動する。
そういう高い講習とかはヒト売りの会社では受けさせてくれないし、ヒトを売っている会社の自社に検証が出来る機器なんてねぇのよな。そして安い意味がわからん適当な講習とかを受けさせ、国家資格を取るために本だけ支給したり。キャリアのフォローなんて考えてくれない。
給料が高くなり受注単価をリターンできない年齢がいつかくる。その時に売れなくなったエンジニアをどう扱うのか、まで考えれば積極的に投資するなんては発想には至らないのよ。
それでいて、自分で勉強してスキルや経験をつんでも給料の上限が来る。
給料が増えなくなった。
これが転職するタイミング。
オッサンは数百万ぐらい自腹を切って自分のスキルを磨くための勉強に突っ込んだ。誰も未来の稼げなくなったオッサンを助けてくれないから。
これを凄いね、というヒトはこの業界には転職をしない方がいい。
この業界で、能力も才能もない凡人がカネを稼げるようになるって、こういうことだから。
悲しいかな、オッサンには能力も才能もない。だから、稼げるようになるには自分にカネを突っ込むしかない。
未経験はハシにも棒にもかからない
未経験でもエンジニアになれる、ってハナシはゴロゴロと転がっているし実際になっているヒトもたくさんいる。凄く運がいいハナシだと思う。
この業界は最初の一歩のハードルがそこそこに高い。
中途のガチ未経験にはハードルがあると思う。
本当にエンジニアになりたいのであれば、ヒト売りの会社に入っちまうのが楽である。それでもガチの未経験はなかなか採用はされない。
では、どうするか。
最低限の勉強をするしかない。
それか、未経験だけを募集している会社に応募するか。でも、未経験を集めている会社ってのは若い子だけを年齢制限で取っているんだよな。30才超えて未経験だと本当にキツイと思うが、インフラエンジニアならなんとかなるかもしれんな。LPIとCCNAを取ればとりあえずは採用して貰える。
入ってしまえば喰っていける
この業界のIT村社会はとても懐が深いので、IT村社会で業務経験が積めれば喰っていける。まず喰いっぱぐれることはない。転職サイトやエージェントを使えばいくらでも転職できるようになる。
でも、喰っていけると稼ぐには天と地の差があるよな。
IT村社会のヒト売りでは、リモートワークなんてのは特殊なケースをほとんどないと考えていい。つまりリモートワークをしてるエンジニアってのは、ソコとは少し違う世界に生きてる。
IT村のヒト売りの世界で生きている限りは、たどり着くには運の要素が高くてかなり難しいと思う。
お客さんはOKでも、自社がNGで自社出社とかクソみたいなトコもあるしな。マジでアタマがオカシイし、みんな辞めるぞ、そんなコトやってると。やれるエンジニアは、転職先はどうにでもなるような状況になってるんだから。どこにも行けないのだけが残っちまうぞ。
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