KNOWTHYSELF

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最近の記事

気をとおして姿勢を整える:身体の中心軸

私たちは日常生活の中で、知らず知らずのうちに姿勢が崩れていることがよくあります。その原因の一つに、体の真ん中を通る気の流れを感じる気持ちの良い感覚を忘れてしまっていることが考えられます。 私たちの体には、頭から足先まで真っ直ぐに通る中心軸があります。この中心軸に沿って気が流れることで、体全体のバランスが保たれ、自然と良い姿勢になります。しかし、日々のストレスや疲労、不健康な生活習慣などによって、この感覚を忘れてしまうことが多いと思います。 体の中心軸を意識することで、姿勢

    • 外から「ギューッ」より内から「フワッ」:姿勢改善のアプローチ

      私たちは日常生活の中で、知らず知らずのうちに猫背になったり、姿勢が悪くなったりしていませんか?姿勢を正そうとするとき、多くの人は身体に力を入れ、「ギューっと」外側から姿勢を整えようとします。しかし、実はこの方法では、かえって身体に不自然な緊張が生まれ、長続きしない可能性があるのです。 姿勢を改善するには、「外からギューっと力を入れる」のではなく、「内側からフワッと」させるイメージが効果的かもしれません。具体的には、以下のようなことを意識してみましょう。 呼吸に注目する ゆ

      • 感覚を意識したら日常が変わった

        私たちは日々、当たり前のように家事をこなしています。掃除、洗濯、料理...。これらの作業は、時に単調で退屈に感じることもあるでしょう。しかし、ちょっと視点を変えてみると、家事の中にも新しい発見があるのです。 昨日、私は休日のほとんどを家事に費やしました。いつもと同じ、いつもの作業。ですが、ふと、自分の身体の感覚に意識を向けてみたのです。すると、今まで気づかなかった世界が広がっていました。 掃除機をかけながら、足の裏で床の凹凸を感じる。重心を移動させるたびに、足裏の感覚が変

        • ぼーっとしたアタマの冴えてるところ:考えるばかりが脳じゃない

          私たちは日々、仕事や家事、勉強など様々な用事に追われ、常に頭を働かせています。しかし、時には頭がぼーっとして、いつもようにはっきりと考えられない日もあるものです。今日、私もそんな一日を過ごしました。 調子のいい日なら、アイディアが浮かび、言葉も出てくるのですが、今日は違いました。頭の中はもやがかかったように曖昧で、考えがまとまりません。最初は焦りましたが、ふと周りを見渡すと、いつもより空間がリアルに感じられることに気づきました。 ショッピングモールの屋上駐車場の上にひろが

        気をとおして姿勢を整える:身体の中心軸

          鋤のポーズで腰を立てる感覚を体得し、日常生活に活かす

          ヨガのポーズの中でも、鋤(すき)のポーズは全身の筋肉を使う複雑なポーズです。特に、腰を立てるために必要不可欠なのが、お腹に力を入れるという動作です。 鋤のポーズでは、仰向けの状態から脚を頭の方へ持ち上げ、最終的には、体幹が逆さまになり、足先が床に触れます。この時、股関節は屈曲し、下肢は伸展した状態になります。この時、腰は曲がらないように、お腹に力を入れて腰を支えます。お腹の筋肉、特に下腹部に意識を向けて締めることで、腰が安定し、ポーズを保持しやすくなるのです。 この鋤のポ

          鋤のポーズで腰を立てる感覚を体得し、日常生活に活かす

          身体を変化させ身体を感じる:ヨガのアーサナ

          身体をより繊細に感じるために、ヨガのアーサナを取り入れてみましょう 私たち人間は、変化しないものよりも、変化するものの変化を感じやすい特性があります。そのため、身体の状態を積極的に変化させることで、自分の身体をより深く感じることができるのです。 ヨガのアーサナは、まさにこの原理を利用した身体への感覚を繊細にするための優れた方法です。アーサナを行うことで、普段意識することのない身体の部位に意識を向けることができます。 例えば、鋤(ハラーサナ)のポーズを取ってみましょう。仰

          身体を変化させ身体を感じる:ヨガのアーサナ

          時間の密度と意識の密度

          つい先程のことです。仕事の合間のほんの少しの時間で夕食の準備をしようと思い、ネギの皮をむいていました。しかし、時間がないからと焦ってしまったために、うまく剥けずに余計に焦ってしまいました。 そのとき、ふと立ち止まって一呼吸置いてみたのです。そして、落ち着いて丁寧にネギの皮をむいてみました。すると、あっという間にサクサクと作業が進み、あっという間に終わってしまいました。 この経験から、私は時間の密度と意識の密度の関係について考えさせられました。時間の密度が高いということは、

          時間の密度と意識の密度

          身体と心の解像度を高めるヨガの智慧:拮抗筋の分離から

          ヨガのアーサナ(ポーズ)を行う際、私たちは常に「拮抗筋」を意識することが求められます。拮抗筋とは、互いに反対の動きをする筋肉のことです。例えば、片方の筋肉が収縮すると、もう片方の筋肉は弛緩します。この拮抗する作用を意識してアーサナを行うことで、身体の動きをより細やかにコントロールできるようになるのです。 アーサナでは、曲げる筋肉と伸ばす筋肉、力を入れる部位と抜く部位を意識的に使い分けます。この「分離」の意識を持つことで、自分の身体の状態をより鮮明に感じ取ることができます。ま

          身体と心の解像度を高めるヨガの智慧:拮抗筋の分離から

          心理的ハードルを乗り越えるために:認知の重要性

          私たちは日常生活の中で、様々な心理的ハードルに直面します。新しいことへの挑戦、苦手な仕事への取り組み、困難な状況の打開など、心の中の障壁や抵抗感に悩まされることは珍しくありません。しかし、こうした心理的ハードルを乗り越えるためには、まず自分の認知を見つめ直すことが大切です。 認知とは、物事を解釈し、理解するための心の働きのことです。私たちは無意識のうちに、状況をネガティブな方向に解釈してしまう傾向があります。これが「認知の歪み」です。例えば、「失敗したら終わりだ」「完璧でな

          心理的ハードルを乗り越えるために:認知の重要性

          ヨガのマインドフルネスを日常に活かす:苦手意識を乗り越えるために

          私は長年、事務仕事が苦手だと感じていました。書類を整理したり、データを入力したりする作業が、どうしても億劫で仕方なかったのです。でも、ある時、ヨガの教えを思い出しました。ヨガでは、自分の内面と向き合うことが大切だと教えられています。そこで、事務仕事に取り組みながら、自分の心の動きをよく観察してみることにしたのです。 すると、興味深いことに気づきました。事務仕事そのものには、そこまで抵抗がないことに。私が苦手意識を持っていたのは、実は仕事を始める前の心理的ハードルだったのです

          ヨガのマインドフルネスを日常に活かす:苦手意識を乗り越えるために

          鼻での呼吸を意識して自分の身体と深くつながる

          私たちは普段、呼吸をしていることをほとんど意識しません。しかし、少し意識を向けるだけで、鼻腔を通る空気の流れを感じることができます。この簡単な練習は、自分の身体をより深く知るための第一歩となるでしょう。 鼻から息を吸い込むとき、空気は鼻腔の中を通過します。鼻腔は左右に分かれており、それぞれが複雑な構造を持っています。温かく湿った粘膜に覆われた狭い通路を、空気はゆっくりと流れていきます。このとき、鼻腔内の微妙な感覚に意識を向けてみてください。空気が通り過ぎる際の、ひんやりとし

          鼻での呼吸を意識して自分の身体と深くつながる

          苦手な人との向き合い方:自己理解を深めるチャンス

          私たちの人生には、どうしても苦手意識を抱いてしまう人が存在するものです。しかし、そのような人との関わりを避けるのではなく、むしろ自分自身を見つめ直すきっかけにしてみてはいかがでしょうか。 苦手な人をきっかけに自己成長を図るためには、まず自分の感情や反応を丁寧に観察することが大切です。相手のどのような言動があなたを不快にさせるのか、そのときにどのような感情が湧き上がってくるのかに注意を向けてみましょう。また、その感情の根底にある過去の経験や、自分の価値観・信念との関連性につい

          苦手な人との向き合い方:自己理解を深めるチャンス

          ヨガのアーサナ:力の入れどころ、抜きどころ

          ヨガのアーサナを行う際、無理をしすぎると身体全体に力が入りすぎてしまうことがよくあります。特に初心者の方は、ポーズを完璧に決めようと頑張るあまり、本来力を抜くべきところにまで力を入れてしまいがちです。 しかし、ヨガの本来の目的は、身体と心のバランスを整えることにあります。アーサナを行う際は、力を入れるべきところと抜くべきところを冷静に見極めることが大切です。力を入れるべきは、ポーズを保持するために必要な筋肉だけ。それ以外の部分は、できる限りリラックスさせます。 例えば、山

          ヨガのアーサナ:力の入れどころ、抜きどころ

          対話の力:自己と世界をつなぐ営み

          私たちは対話を通じて、自己と世界との関係性を探求しています。言葉を交わすことで、自分の内面にある考えを外に表出し、他者と共有する。そのプロセスの中で、自分という存在が世界の中で生きていることを実感するのです。 対話は、自分の考えが目に見える形で現れる場であり、抽象的だった思いが具体的なリアリティを帯びる瞬間でもあります。自分のアイデアが他者に受け入れられ、新たな解釈が加えられていく。そのダイナミズムの中で、自分の存在が世界と深くつながっていることを感じられるのです。 また

          対話の力:自己と世界をつなぐ営み

          足裏を意識する:立ち方の重要性

          私たちは日常生活の中で、立ったり歩いたりする時間が長いものです。しかし、その際に足の裏をしっかりと床につけていない人が意外と多いのではないでしょうか。実は、足の裏全体を床につけることは、良い姿勢を保つために非常に重要なのです。 足の裏には、アーチと呼ばれる弓なりの構造があります。このアーチが正しく機能することで、体重を適切に支え、衝撃を吸収してくれます。しかし、足の裏全体を使っていないと、アーチが崩れ、足の疲労や痛みにつながることがあります。 また、足の裏全体を使うことで

          足裏を意識する:立ち方の重要性

          「ここ」にいるために身体に帰る

          私たちは日々、様々な場所へ行き、様々な経験をしています。仕事や学業、趣味や旅行など、私たちの意識は常に移ろいゆくものです。しかし、そんな中で私たちに常に寄り添ってくれているのが、この身体なのです。 身体は、私たちにとって究極の「ここ」だと言えるでしょう。どんなに遠くへ行こうとも、どんなに夢中になろうとも、身体に意識を向ければ、すぐにでも「ここ」に戻ってこられるのです。 例えば、ストレスを感じたときには、深呼吸をしてみましょう。身体に意識を向け、ゆっくりと息を吸い込み、吐き

          「ここ」にいるために身体に帰る