ヨガのアーサナ:力の入れどころ、抜きどころ

ヨガのアーサナを行う際、無理をしすぎると身体全体に力が入りすぎてしまうことがよくあります。特に初心者の方は、ポーズを完璧に決めようと頑張るあまり、本来力を抜くべきところにまで力を入れてしまいがちです。

しかし、ヨガの本来の目的は、身体と心のバランスを整えることにあります。アーサナを行う際は、力を入れるべきところと抜くべきところを冷静に見極めることが大切です。力を入れるべきは、ポーズを保持するために必要な筋肉だけ。それ以外の部分は、できる限りリラックスさせます。

例えば、山のポーズ(タダーサナ)では、足裏で地面をしっかりと捉え、脚の筋肉に力を入れて立ちます。一方で、肩や顔、そして心はリラックスさせます。力を入れる部分と抜く部分のバランスを取ることで、初めて正しいアーサナが行えるのです。

このバランス感覚を養うことは、身体への意識を深めることにもつながります。自分の身体の声に耳を傾け、力加減を調整する。そうすることで、心と身体の対話が生まれ、自己認識が深まっていきます。

ヨガのアーサナは、単に柔軟性を高めるだけでなく、自分自身と向き合う時間でもあるのです。身体と心のバランスを大切にしながら、丁寧にアーサナを行ってみてください。きっと、新しい自分との出会いがあるはずです。

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