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根本の概念が違う!??「障害福祉サービス」と「介護保険」

脊髄損傷の皆さんのほとんどが「障害福祉サービス」を受けていると思います。そして、65歳を越えると必要な方は、「介護保険」が適応になります。

※障害や介護度のレベルや住んでいる地域によっても、受けられるサービスは異なってきます。

先日、この「障害福祉サービス」と「介護保険」についての1時間のオンライン講座「脊髄損傷者の高齢化問題」が開催されました。学び多き、盛りだくさんの内容を1時間に濃縮して開催されました。『再!発見』メンバーの方は以下よりぜひご視聴ください。

今回のnoteでは、この講座で学んだ大切なポイントを書かせていただきます。

まずは、

「介護保険」

”高齢者の自立”とは=何も使わず、誰も使わずが自立

簡単に言うと、
援助を受けないことが自立。
そして、日常生活が無理な場合は、施設に入ってください。
介護保険をオーバーした分は自腹切ってください。

社会参加は目指していません。
なので、「介護保険」では、散歩へのサポート、外出支援もありません。

それに対して、

「障害福祉サービス」

”障がい者の自立”とは=用具、人を使って”如何に”生活を送るかが自立

なので、
サービス(用具、人)はあるだけ受けましょう!
サービスを使って社会参加していきましょう!

「社会参加」のための支援があります。
学校へ行ったり、仕事をするために必要な支援があります。地域に交流するための人生を広げるサポートです。

根本となる概念が「介護福祉」と「障害福祉サービス」では異なっています。

65歳を迎える障害者(障害福祉サービスを利用している人)は急にサービスの概念が変わってしまうことによりトラブルが起こることもあるそうです。

例えば『車椅子』は、

「障害福祉サービス」はオーダーメイドを作るサービスが受けられます。
「介護保険」では、レディーメイドをレンタルするサービスとなります。

脊髄損傷により体幹部にも麻痺がある方は、オーダーメイドの車いすを使うことによって「座る」ことが可能になり、自力でご飯を食べたり、外出ができる方も多くいらっしゃいます。
既製品では座っていることすらできない方もいらっしゃるんです。

既製品レンタルのいいところは、高齢なり家を住み替えるなど環境が変わったり、身体の状態が変わった場合に、車いすを変更できたり、費用も月数百円程度で借りることができ金銭的負担も抑えられます。

現在は制度の関係上、65歳を迎えると”優先的に”介護保険が適応になってしまいます。(※お住まいの役所などから連絡が来るそうです。)
しかしながら、不用意に「障害福祉サービス」から「介護保険」に切り替えないということが重要です。
また、65歳までに「障害福祉サービス」のホームヘルプサポートを利用していないと、65歳になってから利用するのが厳しくなる。等、、もあるようです。

今、そして、今後、ご自身(または身内の方)にどんなサービス/サポートが必要なのか!?をしっかり見極めてサービスを選んで利用してください。


サポートよろしくお願いいたします。サポートくださったお金はすべてJ-Workoutでトレーニングをしてく脊髄損傷の方々のトレーニング費用として還元させていただきます。