ワーキングメモリの困難さは、ほとんどの教科に影響する!
学習困難とワーキングメモリの関連
1. 読みの困難
読みに困難を抱える子どもは、単語の音の学習や区別が難しく、綴りや読みに問題が見られます。このような場合は、言語性ワーキングメモリに弱さがあり、視空間性ワーキングメモリには問題がないことが多いようです。
2. 算数の困難
算数に困難を抱える子どもは、数のルールや事実を学習することに問題が見られます。このような場合は、視空間性ワーキングメモリに弱さがあり、言語性ワーキングメモリに問題がないことが多いようです。
3. 協調運動の困難
視覚的な問題とともに、微細運動や粗大運動の困難を持っていることが多いと言えます。このような場合は、視空間性ワーキングメモリに問題を持つ傾向があります。
このようにワーキングメモリが学習に与える影響についての研究報告は多く、そのなかでワーキングメモリの容量は、国語(読み書き)、算数(数学)、理科、社会、英語などの学習成績と密接に関連していることが明らかになっています(Gathercole & Alloway,2008/2009; Alloway,2010/2011; Swanson & Alloway,2012; Cowen,2014;湯澤・湯澤,2014)。
ワーキングメモリーは伸ばすことができる!
これまでワーキングメモリを高めることは、できないと言われていましたが、現在ではワーキングメモリを伸ばす科学的なプログラム(コグメド)があります。
ワーキングメモリは、ほとんど全ての学習に影響します。ワーキングメモリを伸ばすことができれば、学習の効率を上げることができ、より良い成績を得る可能性が高めることができます。
特に読解や算数(数学)に影響が大きいワーキングメモリですが、そのような学習には、関連した知識、プランニングなど他の要素の影響もあることから、成績を伸ばすためには、ワーキングメモリ以外の部分の学習もしていく必要があります。そのためワーキングメモリのトレーニング後すぐに成績が上がるわけではなく、1年程度の時間を要すると報告されています。ですから、できるだけ早くワーキングメモリを鍛え、知識やプランニングなどの力を高めていくことが大切です。
コグメドのトレーニングを実施されたい方は、こちらからお申し込みください。
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