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1. 自己紹介①~英語との出会い~

0.はじめに

 お読みいただきありがとうございます。
 twitterではいろいろと英語に関連した投稿を繰り返しておりますが、今後数回に分けて自己紹介として、私と英語の関わりについてお話しします。

1.中学時代


 私が初めて英語に触れたのは中学校の英語の授業です。公立の中学校3年間通じて英語は得意科目ではありませんでした。
 だって、誰から教えてもらったのか一切記憶にないのですが、当時は「is=です」「the=その」なんて感じで単語一つ一つに日本語を当てはめて訳していました。英語とは、さらに外国語とは、そうやって使っていくものだと思い込んでいました。そんなことして何が楽しいんでしょう。面白いと感じたことは一回もありませんでした。ALTが授業に来ても、先生直伝の英語の質問が通じた時の感動も、あったのかなかったのか、思い出せません。
目を閉じて、中学校での思い出として瞼の裏に浮かんでくるのは、教育困難校として悪名高かった学校内の様子と、唯一心のオアシスだった卓球部の活動だけです。
 そんな中学時代、2つの出来事がわずかながら印象に残りました。
 まず、湾岸戦争です。アラビア語圏だと思っていた中東で発生した現地情勢を日本人記者が現地から英語を使って取材し、報じていた様子を見て、英語の“力”に驚きました。
  「世界中で英語って通じるんだな。」
  「こんな風に英語を話せたらいいなぁ。」
漠然と、そして自分にはできないんだろうけどそうなってみたいという僅かなあこがれを感じました。
 第二の出来事は森高千里の「勉強の歌」のヒットです。高校受験の時にこの歌詞を聞いて、一科目でも突出した能力があれば立身できるような錯覚を覚えたのです。(詳しくは歌詞をググってみてください😊)

2.高校時代

 高校受験も無事に終わり、入学を控えた1か月ほどの春休み。私は相当ヒマしてました。暇すぎたので、勉強することにしたのです。
高校の予習をしようと思っても独学では難しかったので、中学校の科目の中で唯一高校と関連性ある科目だと思った英語の復習をしました。
 3年間の教科書や参考書を引っ張り出し、知らない単語や表現、文法事項をすべて見直しました。(この時、「have been to」と「have gone to」の違いといった重要な文法事項も初めて認識したのでした。よく入試を突破したものです。)
 入学前に受けた実力考査が難しすぎて、中学と高校の難易度の差に愕然としました。(今でも覚えているのが、長文に出てきたcustomsという単語。ちゃんと先生が「関税」と訳を注意書きしてくれていたのですが、関税ってなんやねん。日本語の意味ですら知りませんでした。)
 高校に入学しても英語はよくわかりませんでした。課題として与えられた桐原書店の単語帳に見かける単語も難しく、訳語の多い単語なんてどう覚えればいいのかわからず、気が狂いそうでした。

 入学して数か月後。受けた初めての進研模試。そこで私の運命は大きく動いたのです。

 英語の偏差値が78だったのです。自分の成績として見たことのないこの数値に私の血は湧きたちました。そしてこう思いました。

「偏差値で80超えてみたい!」

 そうして、湾岸戦争と森高千里の「勉強の歌」という2大インフルエンサーが密かに造成していた私の心の中の「英語道」をひた走ることに決めたのです。
 それから、英語の授業はとても楽しみになりました。尊敬できる先生が一人いらっしゃって、英語に対する知的好奇心を刺激してくださったので、ますます楽しくなりました。この先生に3年間教わることができたのは幸運でした。

 小さい机の上で辞書を片手に学んで得たこの知識があれば世界中どこでも行ける。英語の知識が、まるでどこでも好きな都市に行ける航空券であったり、国境を簡単に超えていけるほど万能な背中に生えた翼であるかのような、そんなファンタジーな錯覚を感じました。高校の科目の中で英語だけは有用性・実用性を感じられ、新しい知識を得る度に自分が強くなっているような気がしました。

 この感動に似た感情や強い知的好奇心はほかの科目では感じられませんでした。
(続く)