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3本ライン 6本ライン


こんにちは。

伊勢店トミです。

写真集から始まる洋服紹介、

今回はこちら。

「BACK IN THE DAYS」

20 年ほど前にアメリカで購入した、こちらの写真集。

店頭にも置いてあるので知ってる方は、あ〜これな、のやつです。

アフリカ系アメリカン人の写真家ジャメル・シャバズによる写真集『Back in the days』。

オールドスクールなヒップホップ・ファッションの伝道師としても名高い写真家のシャバズ。

日本では、かつてタワーレコードのコマーシャルに採用されたこともあって、音楽ファンからファッション好きまでに愛され続けてる写真家です。

15歳より写真を撮り始め、ニューヨークに生きる若者たちを描写した写真は、当時のストリート・スタイルをいまに伝えています。

本書は、1980年から1989年にハーレムやクイーンズ、ブルックリンといった地域で撮られたストリート・スナップ集。


ヒップホップが現在のように音楽的なジャンルとして確立する前のグラフィティやブレイクダンスといった要素も含んでいた時代に写された黎明期のドキュメントであり、アディダスのスーパースター、カザールのめがね、太いシューレース、ラジカセなど、当時のスタイルを堪能できる1冊です。

単におしゃれなだけでなく、独特なポージングまでがクール。シャバズの名前を世界に知らしめた1冊です。


ここで気になるスタイリングとして、NBA文化を時代のトレンドに則して、本来はスポーツウェアであった3本のストライプの入ったアディダスのジャージなどを、実に巧みにヒップホップファッションに取り入れてみせたRUN-DMCのファッションスタイルはあまりにも画期的であったと言われてます。


90年代に入ると、ストリートでもジャージを取り入れたスタイリングを目にするようになり、
自分が覚えてるところでは、Jamiroquai (ジャミロクワイ)のジェイ•ケイがニットキャップかぶってアディダスのジャージで歌う姿がカッコよく、「ファッションとしてジャージが欲しい」と思った人は多かったはず。



そして2000年代に入って、ジャージのスタイリングを皆が忘れていた頃に、いち早く再びジャージスタイルを打ち出したドメスティックブランドが皆さんご存知の「Needles」。


今からずいぶん前にリリースされたニードルスのジャージですが、展示会にてそれが出た当時は何故今ジャージなんだろうと疑問に思ったのも正直なところで、いろんなお店のバイヤーなど、ほんの一部の関係者の中で盛り上がってるようなアイテムだったように記憶してます。

当時はお店に置いてると、adidasみたいですねだとか、当時のトレンドからかけ離れ過ぎてて、コレは着れないなーみたいな声もあり、なかなか受け入れてもらえない雰囲気もありましたが、人と違うのが好きな個性派には特にハートに刺さってたの覚えてます。

デザイナーである清水氏自身が穿きたいということから継続して製作するようになったというトラックパンツは、自身がトラックパンツに魅了され、さまざまなアイテムと組み合わせていたところ、その偏愛がお店のスタッフに伝わり、だんだんと卸先のバイヤーも愛用するようになっていきました。

今では海外のミュージシャンなどが履いたこともあり、日本の中で盛り上がっていたNeedles のジャージは海を超えて海外でも認知されています。


ジーンズの代わりになるような定番パンツをつくりたいという思いを込めて清水氏が製作したのが始まりですが、ここまで来るともはや流行りでは無く、新しい定番としての地位を築いたのではないかなと正直思ってます。


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遊びや抜け感で独特な世界観を体現する『Needles / ニードルス』。

80年代、90年代は3本ライン。

2000年からは6本ライン。

まだ試したこと無い方は是非どうぞ✌️





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