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透明な魚 (ねごと)

ドラム日記 第10回

今回は少し脱線して、ねごとのドラマー澤村小夜子さんについて触れたいと思います。

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小夜子と書いてさやこと読みます。とても良い名前。
ふわふわしてるように見えて、実際めっちゃふわふわしている彼女ですが、最初に言っておきたいのは、ドラムめっちゃうまいです。リズムキープすごい。テンポキープすごい。手数は多め、独特なパタンも飛び出します。叩いてる姿も楽しそうです。
上の画像のリンクはローランドのblogですが、その中で、ドラム始めたころはテンポキープできなかったとか信じられないことを言ってます。練習してて絶望しそうになるとたまにこのblog見て勇気もらってます。

彼女は、ピアノもうまくて、絶対音感持ってて、学生時代に吹奏楽でマリンバやってて、ドラムを軽やかに楽しそうに叩くとことか、そして何より不思議キャラなところも、なんかお師匠さまに似てます。もちろん褒めてます。
お口ポカーンフェス 5th Anniversary では、着物着て琴弾いてました。ひびりました。

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ちなみに、お口ポカーンフェス 5th Anniversaryって何?という話ですが、2015年にリキッドルームで行われたねごとの単独フェスでして、ねごと4人のソロコーナーを挟みながら、ねごとが5回登場するというわけわかんないフェスです。7時間ねごとっぱなしです。もっかいやって欲しかったな。

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小夜子はエビ中でもドラム叩いたりしています。アナーキーとか、彼女にぴったりです。

そして、お願いランキングの太鼓の達人で優勝したり、関ジャニ仕分けのピアノ王になったりもしています。
なにやっとんねん、て毎回思います。

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彼女には、バンホーテンさやこという異名があります。ライブ中でもココアを飲んでいます。マジで信じられません。

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彼女のヤバさが少しでも伝わりましたでしょうか。もう一度言っておくと、彼女めっちゃドラムうまいです。

◇◇◇

今回のタイトルに選んだ透明な魚ですが、

作詞:澤村小夜子
作曲:沙田瑞紀 & 澤村小夜子

と、ねごとの中で数少ない小夜子度の高い曲です。2015年メジャー3枚目のアルバムVISIONの曲。小夜子ワールド全開の、変態曲です。かわいい変態。まさに小夜子そのもの。ぜったい叩ける気がしない。

ねごとはKi/oonレーベルで、チャットモンチー先輩とも親交厚く、トリビュートアルバムにも参加しています。担当したのはなんとシャングリラ。まあ、シャングリラやって許されるのは妹のねごとくらいかも。
ねごとのシャングリラはみずきワールド全開でエレクトリカルパレードなんですが、小夜子のハネたビートが堪んないんです。

ねごとは、もう4人でライブやることはなくなっちゃったわけで、そして小夜子も佑ちゃんも基本的に表には出てこないわけで、なんか書きながら泣きそうになってきましたが、でもいま改めてねごと聴くと、すげえ曲のオンパレードです。ほんとに。

ラストツアーのセトリとかヤバいですよ。ブルーレイ買った方がいいですよ。マジで。

ラストツアーは、各会場で少しずつセトリは違いましたが、基本的な流れは同じでした。まさにねごとのすべてというようなセトリ。ラストライブでは、中盤のFall Downサタデーナイト水中都市の流れで、美しい映像を見ながら、時間の流れを感じて切なくなりました。

ボクがねごとでいちばん好きなのは、ずっと変わらずsharp♯。ひたすらかわいい。

ただ、MVは怖い。こんなにかわいい曲なのに。

解散発表時に小夜子は「私たちはついに、夢から覚めることにしました!」と確かTwitterだったかな?で言ってました。うまいこと言うねとも思いましたが、一時期、暗黒時代だったなどと言ってたことも思うと、大変なこともたくさんたくさんあったんだろうなぁと感慨深くなりました。おつかれさまでした。

ねごとって、4人のふわっとした見た目と、幸子の声の印象が強いけれど、やってたこととか、曲とか、活動とか、思われがちな印象とはぜんぜん違って尖りまくってたんだなって改めて思います。とにかくいいバンドだったと心から思います。

ちなみについこの間、みずきのmiidaの配信ライブに佑ちゃんがスタッフとして登場して思わず叫んでしまいました。相変わらずちっちゃすぎてカメラによく映ってませんでしたけど。

◇◇◇

おまけですが、実は幸子もドラムうまい。

後半は、もはや小夜子愛でもなくて、ねごと愛でしたが、ねごとのことを語る機会がなくて悲しかったので、いろいろ書けてよかったです。

◇◇◇

今回は流れと関係ない、ただの「好き」を語る回でしたが、次回は話を戻して、4つ目の練習曲、パラレルスペックについてです。


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