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魔法のコトバ (スピッツ) その2

ドラム日記 第9回

前回の続き。3つ目の練習曲:魔法のコトバについてです。

今回は、お師匠さまのマネではなく、初めて自分でスコアを見ながら練習しました。ほぼスコア通りにやりました。

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ちなみに師匠さま。他の生徒さんには、原曲より少し簡単にしたオリジナルスコアを作ったりすることもけっこうあるみたいですが、ボクにはぜんぜん作ってくれません。いつも少し期待するんだけどな…。

もちろんボクは楽典なんて学んだことはなく、小中学の音楽の授業くらいの知識しかありません。でもそういうのキライではないし、理系脳なので音符の長さの理解は早い。すぐにスコア見ながら叩けるようになりました。
ドラムスコアってすぐ読めるようになりますよ。叩けるかどうかは別ですけど!

スコアには左右どちらの手で叩くかまでは書かれていないので、MVでどうやって叩いてるか見たりもしました。

ドラム叩いてる崎ちゃんあんまり登場しませんけど。そしてなんとギター弾いちゃってますけど。ちなみにこのMVのてっちゃんはすごーくかわいい。

◇◇◇

この曲、バスドラムは、イントロやAメロや間奏はドッタドッドタッ、サビはドッタドドッタッ、と王道パターンです。8ビートの良い練習になります。

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Aメロ (ドッタドッドタッ)

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サビ (ドッタドドッタッ)

最初、リズムキープしようという気持ちが強くてハイハットが強くなりがちで、お師匠さまから3点の音の大きさのバランスを意識しましょと言われました。ハイハットに頼りすぎず、バスドラムとスネアでリズムを作る意識、なんだそうです。難しい…。

また、少しでも「これじゃない感」を無くしたくて、リズム感を養うためにアクセント移動の基本練習も始めました。
これは電車の中でもできる練習です。変な目で見られますけど。

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アクセント移動練習

あと、ボクは手に気が取られるとバスドラムが遅れがちで、特にフィルインで拍頭が合わずリズムが崩れることが多くて苦戦しました。

これを克服すべく、基本練習でタム回しを毎回やるようになりました。以前の記事に書いた基礎パタンのタム版ですね。
正確なタイミングを掴むために、バックビートのところにハイハットクローズを入れたりもこの頃からやり始めました。これは家では練習できないのでスタジオで個人練。

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タム回し練習

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タム回し練習
(バックビートのハイハットクローズあり)

他には、大サビ:花は美しく〜♪に入る前のフィルインが苦手で、サディスティックお師匠さまの眼がキュピーン!と光りました。
タムへの移動を意識し過ぎてスネアの二つ目が早くなりがち。あと、最後の16分ウラバスがホント苦手。分離できてなくて待ち切れない。とほほ。
またその後の大サビ自体も、苦手なウラのバスドラムがあってこれも苦労しました。

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大サビ
(赤が苦手な16分ウラバス、青が8分ウラバス)

これは、基本練習で手足のパラディドルを習い、克服しました。いや克服できてないか。手と足を分離するとてもよい練習になります。こんなやつです。

◇◇◇

魔法のコトバ始めてから3ヵ月くらいたった頃、今日は久しぶりにサボテンレコードをやってみようと言われました。
忘れててもいいから、フィルインも何となくでいいから、と。

実はぜんぜん練習してなかったので、やべー!と思いながらやってみたら、お師匠さま、
「めっちゃ感動した、ハイハットがチカラ抜けてて連続叩きのとこもチカラ抜けてて、早いパートもバスドラムもスネアもすごくいい、前とは別の人が叩いてるみたい!」
とほめてくれました。

フィルインも手順忘れてはいるけれど、適当に代わりの叩き方してて、なかなかできるもんじゃない(覚えた通りにしかできない人がほとんど)とか何とか。
お師匠さま、サディスティックですが褒めるのも上手なんです。

そして調子に乗って、おまけでシャングリラも。ぜんぜん忘れてて、気も抜けてメタメタでしたが、やれてるとこは揃ってて滑らかですごくいい、と言われました。
少しは成長してるのかなって思った日でした。

◇◇◇

とは言っても、魔法のコトバを練習しながらも、迷子になることは何度もありました。

基礎パタンでも、頑張って練習して、一度165くらいまで速いテンポでやれるようになりましたが、今思えば、ストロークも無理やりで、チカラ入りまくりで、左手のタイミングも一か八かでちゃんと狙えてなくて、できてるとは言い難い感じでした。
もう今では150くらいまでしか上げなくなりました。

そして、手首も以前よりは使えるようになってきましたが、そのうちだんだんとまた力入れて叩きつけるようになってしまい、そして追い討ちをかけたのがダブルストローク練習。
完全に左手が迷子になってしまい、またスランプに落ち入りました。

そんな中で、スティックを変えました。LERNIのテクスチャータイプ。150mmとけっこう太め。そして重め。
お師匠さまが、太くて重いやつの方がボクに向いてるかもって教えてくれたのです。

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このスティックに変えて、かなり迷子から改善されました。音はもちろん太くなりましたし、スティックの重さを感じてちゃんとストロークできるようになりました。手のトレーニングにもなりますしね。いまでも愛用しています。
でも、いっかい太く重くしてしまうと、もう元に戻れなくなってしまうそうで。あらま。

◇◇◇

今回は、卒業試験として誰かに聴いてもらうことはなく、通して叩いてみて、まあこんなものかな!?というところでこの曲は卒業となりました。

半年かかりましたが、前の2曲とは違って基本をみっちり叩き込まれました。練習メニューもかなり増えました。ちょっとだけ上達も感じました。

気づけばドラム沼にどっぷり浸かってるってわけです。練習すればするほど、課題が見つかります。たいへんです。

◇◇◇

で、次は何をやろうかという話になるわけですが、少しテンポを上げてみようということで、いろいろ迷いましたが、速くてカッコいいイメージのあるゲスの極み乙女。パラレルスペックはどうかとお師匠さまに聞いてみました。
なんか、叩けたらいいなって思ったんです。

2点(スネアとハイハット)の練習、ハイハット開け閉め練習には良い。いこかさまは2点で魅せるタイプ。タム回しの練習は基礎練で補うことにしよう。あと今までなかった手足の組み合わせが多そうなので良い練習になるかも。

でもパラレルスペックはじっくりやる曲で1年かかるよ、とのこと。

えっ、1年!?うそでしょ?
まあ、魔法のコトバよりはかかるかもだけど、そこまで苦労しないんじゃないかな?お師匠さまったら、おおげさな!
少し自信をつけ始めてきたボクは、そのときはまだそんな甘い考えをしていたのでした……。

◇◇◇

次回は、少し脱線してねごとのドラマー澤村小夜子さんについて触れたいと思います。

スピッツからゲスへの流れとはぜんぜん関係ありません。単に小夜子愛を語る回です。あしからず!

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