最初のグー (ヒグチアイ)
ドラム日記 第1回
第1回は、この歳になってなんでドラム始めたの?という最初のきっかけの話です。最初のグーです。
前にも書きましたが、ボクのドラムのお師匠さまは、プロのドラマーです。あるロックなバンドをやられています。迷惑かけないよう、もろもろ伏せさせていただきますけど。
その、ボクの大好きなバンドで、ヘンテコな拍子の曲を、ニッコニコの笑顔で、軽やかにスコーン!!と叩いていらっしゃいます。いつも見惚れてしまいます。美しいにも程があります。
……あんまり書くとわかっちゃうな。
そんな大好きな人が、個人レッスンをやっているということをある日ボクは知ります。それも、子どもにも教えていて、初心者も大歓迎だというではないか。
いやでも相手はプロやぞ。
そもそも叩けるようになるわけないし。手足バラバラに動かせるようになんてなる気がしないぞ。
個人レッスンって、料金もさぞかし高いに違いない。
ボクは神奈川住みで勤め先も神奈川なので、都内メインとなると通うのも大変そう、、、。
そもそも、そんな時間なんてありゃしないよね。
躊躇する理由はいくらでも出てきます。
でも、待って。
レッスンのたびにあの人に会えるってこと!?あの人のドラムを間近で見られるかもしれないってこと!?あのかわいいお顔を、、、ゴ、ゴホン。
そんなことを考えると、想像だけでもう夢心地で、気持ちも身体もソワソワが止まりません。
しょせんムリとは思うけど、ためしに一回だけやってみようかな。それでも十分楽しいよね、きっと。
恋が走り出したら〜
キミが止まらない〜!
まさもそう言ってるし。
自分にいろんな言い訳をしながら、先生にメールしました。バンドのライブには行ったりしてて、認知してもらっていたし、大ファンだってのはたびたび伝えていたので、不純な動機のほうが勝ってるのはすぐわかったでしょうし、隠しもしませんでした。てへ。
そんなどうしようもないオファーにもかかわらず、先生は快く案内してくれて、とりあえず一回やってみましょ、って言ってくれました。やさしい、、、。そゆとこも大好きです、、、。
まあそんなわけで、スタジオ入って一回レッスンやってみることになりました。あの日のこと良く覚えてるな。懐かしいな。
きっかけは、こんな感じです。なんかすみません。でもそんなもんですよね。楽しそうなことに出会ってしまったら、もうそれは運命。ボクは一期一会という言葉が大好きで、チャンスは逃したくない気持ちが勝つのです。
でも、きっかけはあっても、続けていけるかどうかって、また違いますよね。ましてや、続けられるか不安な要素がテンコ盛りなわけです。
次回は、記念すべきレッスン初回を思い出してみようと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?