『映画 かがみの孤城』感想
こんにちは。
初めてこういうことをやりますので、優しめで見て下さい。(評論家気取る訳ではない)
確か昨年頃に原作を読んで、「うおおおお!」ってなったので気になって映画を見てきました。
全体的な感想として、「あんだけ長い原作をよくこれだけ感動的な物語としてまとめたな」って感じです。
ただ、それでも気になるところがあるので、今回の記事は良いところと悪いところを分けて執筆したいと思います。
※ネタバレ注意
・良いところ
まず、登場人物がどんな人物なのか、一人一人描かれているのがよく分かる。
まあ、所々原作では描かれているところが、映画ではカットされている部分もありましたが、本筋とは離れているのであまり触れません。
・・・・・・で、この映画に出てくる主な登場人物は、いわゆる学校で何かしらの問題があって行けて“いない"生徒。
要するに、作品テーマとしては「不登校」にしているわけです。
各々、理由があって不登校になっているわけで、例えば、いじめだったりとか。
そんなことがあるわけです。
ここが描かれていることに、現在に通じる感じがして痛感しています。はい。
実際、主人公の安西こころは、
・真田美織を中心とする女子グループによるいじめ
で不登校になっており、そこでの描写が結構よかった。
(まあ、主人公という側面もあるけど)
んで、不登校になるいきさつでのこころの心情がよく表されていて、感慨深いなぁって思う。
初めはお腹が痛いという嘘をついて学校に行かない、という選択肢があったけれども、徐々に「かがみの孤城」で出会う”仲間”との信頼関係を築いて、それで学校に通いたい、と言う気持ちに変化していく。
ここら辺の心情が事細かく描かれていて、「さすがA-1 Pictures!」って思いました。
他にも、アキの心情だったり、スバル、マサムネ、フウカ、ウレシノ、リオンの心情も良かった。
マサムネはこころと同じくいじめに遭っていたが、境遇は異なり、それは自分自身の”嘘”から始まるもので、それから不登校に。
スバルは、祖父母との関係が上手くいかず、それで不登校に。
フウカもこころ、マサムネと同じくいじめに遭い、不登校。きっかけは母親による行き過ぎたピアノの指導。(まあ、つまり毒親が原因といっても過言ではない)
ウレシノは他の人とは違い、一人だけ未来人。彼も同じくいじめに遭っており、それで不登校に。
まとめると、各々の心情が事細かく描かれていて良かったです。
・気になるところ
一方で気になるところがあったので、書き出して見たいと思います。
・喜多嶋先生の正体
彼女、一体誰なんでしょう。
映画でも、原作でもそこは触れておらず、(触れているとしても、エピローグ部分で実は喜多嶋先生がアキだった、になるが、そこの部分はオオカミさまが改変したところなので触れません)
私の記憶が曖昧なので、細かくは記述しませんが、
彼女は主人公のこころは勿論のこと、大体の登場人物に会っています。
その中で、スバル、アキ、2人とは会っていない。
ということは??
喜多嶋先生、アキなの??
・アキを襲った人物は誰か
原作では語られていますが、映画では語られておらず、原作を読んでいない方々にとって「あれ?? この人誰??」ってなったと思います。
客観的な視点に基づいて記述しますが、
あそこの部分は少し説明を入れて欲しかったな、と思います。
アキを襲ったのは実のお父さんではなく、義父です。
いつもは母親がいるので性的暴行を被っていなかったのですが、祖母の葬儀の後、「母さんいないから」という身勝手な理由でアキを襲います。
あそこの描写は恐怖しか感じませんし、その後の行動に理由がつくのは明白。
だけど、あのシーンに対する説明をつけてほしかったな、と思います。
・結論
まあこんな感じに記述していって、私なりの結論としては、
"日本アニメーション映画史に残る名作”
となっても良いんじゃないか、と思います。
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