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コノカゼ
2019年1月21日 00:46
美容院という共通点を見つけた私たちは、目が合えば話をする友人くらいになった。それとほぼ同時期に、学園祭に向けた準備が始まった。私は裁縫が大の苦手だというのに、どういうわけか仮装部門の責任者に選ばれ、放課後は毎日衣装作りに悪戦苦闘していた。そんな私を見兼ねて、彼は衣装作りを手伝ってくれるようになった。ミシンの下糸を巻く時には必ず教室の片隅で本を読む彼を呼んだ。「なんで