8月の新しいチャレンジ

3週間くらい前のことですが、辻村深月さんの『あなたの言葉を』という本を読みました。本書は辻村さんが毎日小学生新聞に月に一度連載している記事を本にまとめたものです。簡単に言えば、小説家である辻村深月さんが小学生向けに書いたエッセイ集みたいなものだと思って下さい。
私自身、辻村さんの小説のファンなので多少のバイアスはあると思いますが、「小学生向け」とは言っても、大人が読んでも十分に楽しく、学びも多い一冊だと思います。

本書のなかで、とある書籍が紹介されています。それは「Day to Day」という本なのですが、この本はコロナ禍の2020年4月1日から7月9日までの100日間を舞台にした作品を100人の作家さんが1人1日ずつ書いて、それを一冊にまとめたものです。1日(1つの物語)が3ページくらいの小説になっていて、これくらいの短い小説は「掌編小説」と呼ばれるそうです。
私は、この『Day to Day』という本にも興味を持ちました。コンセプトも面白そうでしたし、掌編小説とはいえ「プロの作家100人の作品が一冊の本で読める」ということも魅力に感じました。私は早々にこの本も入手して、現在も少しづつ読み進めています。いろんな作家さんが、いろんな視点から描くコロナ禍の世界を楽しみつつ、プロの作家さん達の凄さも併せて感じています。

さて、辻村先生が小学生に書籍『Day to Day』を紹介されたのは、本書を宣伝するためではないというのです。

ここまで書いてきて、何が言いたいのかというと、「だから、この本を読んでみてね」ということでは、実はありません。読んでほしい思いももちろんあるけれど、一番、伝えたいこと、それは「みんなも書いてみない?」ということです。
みんなが過ごしてきた現実の日々。その中からどれか、あなたにとって印象深い一日を舞台に、大人の作家たちがやったように「小説」を書いてみてほしいのです。

辻村深月/あなたの言葉を

ここから私の心のなかで、「ポジティブ」と「ネガティブ」の「二人のわたし」が会話し始めます。

ネガ「えっ?・・・小説を書くの!?
そ、そりゃ・・・小説を読むことは好きだし、小説を書ける人には憧れるけど、自分には無理だと思ったから、こうしてエッセイという名の日記を書いているつもりなんだけど・・・」
ポジ「だけど、以前に自分でnoteに書いていたよね・・・」

自分自身が追いかけたい夢ができたとき、あるいは挑戦したいことができたときにも、自分で自分自身を否定しないで欲しいと思います。

やすねこnote/夢や挑戦を否定しない 

ネガ「そ、その時は、そう思ったけどさぁ・・・やっぱり小説ってハードルが高いからさ・・・」
ポジ「だけど、辻村先生は小学生に『小説を書いてみない?』って言っているんだよ。小学生がチャレンジするようなことなんだから、おじさんだって頑張れば何とかなるかも知れないよ。それにさぁ、掌編小説なんだから何とかなるんじゃないの?
太宰治は小説『女生徒』で1日のことを100ページくらい書いているし、芥川賞作家の九段理江さんの小説『School girl』も100ページくらいだったよね。プロは100ページくらいだけど、その”30分の1以下"の3ページくらいでいいんだから、それなら何とかなるんじゃないの?」
ネガ「う~ん・・・」
ポジ「何だかんだ言って、こんなに迷っているってことは、全くやる気がない訳じゃないでしょ。それに、頭のなかで構想を練っていることも知っているしね」
ネガ「ぐぬぬ・・・」

そんな訳で、私の新しいチャレンジは・・・
「8月中に掌編小説を1本完成させてnoteで公開する」

・・・とnoteで宣言したら、何とかなるかなぁ?
正直、あまり自信はないのですが、頑張ってみます!!

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