「ユーカリはすごい」と「2019年 熊野古道 その1」と5/26〜6/1の日記
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2023年2月よりオーストラリア メルボルンへ移住。現在はMBA取得に向けて大学院に通いつつ、Absolute MMAというジムでグラップリング/ブラジリアン柔術の練習に励んでいます。
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今週の文章は「ユーカリはすごい」
今週の写真は「2019年 熊野古道 その1」
です。
今週の文章「ユーカリはすごい」
ユーカリはオーストラリアに広く自生する木で、英語ではEucalyptus(ユーカリプタス)と呼ばれ和名のユーカリはそれを短縮したもの。コアラの食べ物として有名。
そんなユーカリの木から抽出されるオイルにはめちゃくちゃ強い殺菌効果があり、オーストラリアでは広くさまざまな商品に利用されている。
例えばこのオイルが配合されたスプレーがあり、それを吹き付けるとコロナウイルスやインフルエンザ、そして細菌の類をやっつけることができ、病院などでも利用されているらしい。他にも殺虫剤などにも利用されている。上の写真にPOISON(毒)と書かれているが、殺菌効果が強いということは生物にとって毒であるということでもあるということだろう。ただ、薄めたものを配合したのど飴などもあるので、ちょっとの量で中毒になるというものではない。
自分は皮膚の感染症で数ヶ月柔術の練習ができなかったのだが、それ以来衣類や寝具などにスプレーを吹きかけて殺菌してから洗濯するようにしている。独特の匂いがあるが嫌なものではなくどちらかというとハッカなどに近い。
砂漠などの緑化
ユーカリの木は根を深く張るため生命力が強く、地下水を汲み上げる力が強い。インド北部などの砂漠の緑化に利用されたり、東南アジアでも熱帯雨林の回復に利用されているらしい。
また、土壌を酸性に寄せる力があるため、砂漠化したアルカリ性の土壌の回復に利用されるらしい(このへんの詳しい話はよくわからない)
山火事の原因にも
一方で排出する油は揮発性が高く、自然発火による山火事の原因になることも多い。オーストラリアのフリーウェイなどを走っていると、焼け落ちたユーカリの木をしばしば目撃する。
一方で、そうして焼け落ちた後の土壌で、のちに降る雨で発芽をするらしく、自然の焼畑農業のような仕組みがあるらしい。
オーストラリアは夏に山火事が起こり、冬になると雨が降りそれが鎮火するという季節の循環があると言われる。日本は夏がジメジメして冬は乾燥しているので、季節と湿気の関係が逆になっていて興味深い。
サステナビリティ/アボリジニの知恵
アボリジニは元々ユーカリの油の殺菌作用を傷の治療などに利用していたらしい。前述のように生命力も強く、どんどん育つ木なので使ってまた育てるという循環も作りやすいのだろうと思う。
このような古来の知恵に基づく治療などは今後持続可能な社会を再構築していく上でのヒントになると思う。昔に戻ろうというわけではなく、このようなものを参考にどのような形で自然と共存する社会を作っていくのかということを考えていくことが今後必要になってくるのだろうと思う。
今週の写真「2019年 熊野古道 その1」
今週の写真は2019年 熊野古道 その1です。
2019年に1週間くらい休みをとって、熊野古道の巡礼(紀伊田辺から熊野本宮、新宮、速玉神社を目指す中辺路と呼ばれるルート)を敢行した際の写真です。当時は確か結構大型の台風が二つくらい日本に接近している状況で、直撃はしないものの天気がかなり不安定という状況で、びしょびしょになりながら歩いた記憶があります。あとこの頃にはすでに柔術を始めていて、運動着の代わりにと大して考えることもなく柔術のラッシュガードを下に着ていった結果ひどい汗疹が背中じゅうにできてしまい、これ以降の登山などの際には肌着をかなりしっかり選ぶようになったのも思い出します。
巡礼自体は森と田舎道をひたすら歩いていくようなもので、それ自体楽しいかというとそういうわけでもないのですが、目的地についた時の達成感がとんでもなかったのを覚えています。
和歌山はこの時が初めてでこれ以来はまだ訪れることができてないですが、いつか機会があったら、またこの道を歩くことができたらいいなと思っています。
今回は前半で撮った写真です。確かスタートからしばらくは雨がひどくて、あまり写真を撮れなかったので巡礼全体の記録的なものにはなっていないですが、何となく雰囲気は伝わるかなと思います。
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