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【おすすめ漫画】憂国のモリアーティ

現在連載中の『憂国のモリアーティ』が超絶おすすめです。

なかなか長くなってましったので、読むのが面倒な方はスクロールして最後の部分だけ読んで公式サイトで試し読みしてみてくださいね☆

19世紀末——。古くから根付く完全階級制度により、上流階級の人間達に支配されている「大英帝国」。生まれ落ちた時から一生涯の身分が決まるこの社会制度は、必然的に人間同士の差別を生んだ。そんな中、階級制度による悪を取り除き、理想の国を作ろうとする青年がいた。これはジェームズ・モリアーティ、或いはシャーロック・ホームズの敵の話——。
(公式サイトより引用)

モリアーティを主人公にした敵側の視点で読める推理系漫画

タイトルからわかるように、今まで数多く出版されているシャーロックホームズを題材にした小説・漫画などとは違い、ホームズの宿敵・モリアーティを主人公にした漫画で、ホームズ好きの私もこの作品においてはモリアーティ派であるくらいに天才イケメンぶりが発揮されています。

この漫画でのウィリアム・ジェームズ・モリアーティは
・若い(20代)数学教授&犯罪相談役(コンサルタント)
・ホームズに匹敵する天才的頭脳
・長身でスタイル抜群のイケメン
・兄弟に優しい(兄弟愛が可愛い)

といった特徴で、原案のコナン・ドイルが描くモリアーティ教授よりも若くてスマートで好きになっちゃうのがわかる完璧人間です。コナン・ドイルがシャーロックホームズシリーズを終わらせるために生み出したと言われているだけに、モリアーティの推理力・観察力はホームズを時に凌ぐほどで、社会の悪を裁く様は見ていてスカッとします。まぁ、モリアーティたちのやり方も決して善ではないのですが、何せ各話で登場する悪側の人間がとんでもない野郎ばかりなので私もモリアーティ側についてしまうんですよね。


ホームズ側の人物の登場にテンションが上がる!

やっぱり原案のある作品というのは、そのファンならば特にどういった登場で要し性格などが気になるところです。単行本(1~5巻)時点でシャーロック・ホームズにはじまり、ホームズの相棒であるジョン・H・ワトソンや、ハドソン夫人、レストレード教授やアイリーン・アドラーなど重要人物は大体出てきています。個人的にどれも申し分なく良いキャラしてます!

ホームズは破天荒で興味のないことには一切無視するみたいな勝手が過ぎる性格でもありますが、この漫画では読み進めるとワトソンを相棒として認めるちょっと人情味の溢れるシーンがあり、そこのホームズがかわいくて好きなのでこういう一面がわかりやすくなっているところもオススメです!

あと何といっても、ホームズの兄 マイクロフト・ホームズが登場しているんですよーーー!!!

私、ホームズに兄さんいるって知らなかったので・・・突然現れて思わず調べたら本当に居ました。7歳年上の兄として。かっこいいです。あの頭脳明晰なホームズが翻弄されている姿も珍しいし、政府の人間として兄弟が一緒になって事件に関わるところも見れたらいいなと思います。


モリアーティ側の人物もアツい!!!

ホームズに関わる人物の登場に興奮を隠さずにはいられませんが、あくまでも主人公はジェームズ・モリアーティ。こちらサイドの人物はそこまで深くは語られていないだけに、既存の作品にはない面白さが詰まっていて、オリジナル要素を加えるのにも良い役割を果たしています。

思考専門であるモリアーティの代わりに実際の行動を起こすセバスチャン・モランやフレッド・ポーロックのアクションシーンはめちゃくちゃかっこいいし、5巻の時点でそれぞれの人物の過去がわかる話もあって、もう既に好きです。悪を裁いているとはいえ、法に背くやり方をしている分の罪がいつか彼らにふりかかってくると思うと、彼らのやり方が正しいとは言えません。けど・・・

だけどこれ漫画だし?!フィクションだし?!思う存分やってくれ!

私はそれが見たい。ホームズと今後対峙していくであろう展開でホームズの推理力に怯えつつモリアーティ一行を応援してしまいそうです。

コナンとかでも、コナンが来たら試合終了なところあるけど、ホームズでも同じことが言えますよね。この漫画がどこまで原案に沿っていくのかわからないけど、第一話の最初のページを見る限りは「ライヘンバッハの滝」での有名な最期に向かって進んでいくのかなと予想します。

今回最も重要なジェームズ・モリアーティ兄弟二人とお互いの溺愛関係も見どころ中の見どころなので是非。子供の頃に誓った思いそのままに、 兄・アルバートだけは血縁関係ではないけど、3人だけは互いを疑わないでいてほしいと願ってしまいます。


推理モノ好きも大英帝国の世界観が好きな人も、天才好きも、悪役好きも、美男美女好きだってみんなハマりにおいでよ!

原案を大きくねじ曲げずに作っていながらも、オリジナル要素の存在がしっかりしていて、シャーロック・ホームズシリーズを知ってる知らないに関わらず楽しめます。全体的にダークな雰囲気を保っているのがかっこよさが際立っていて好きです!

とはいえ、まだまだ始まったばかりの物語。今から読み始めてもすぐに追いつけるし、今後の展開が気になることが多くて私も久しぶりに早く新刊が見たい!と発売日までそわそわして待つ楽しみも出来ます。

逆に続きを待つ間が嫌!なんて言う人も比較的単行本の発売するペースが早いので少し忘れた頃には発売間近になっているかも。

これを読んで、興味を持っていただけた方はまずは公式サイトから試し読みをしてみてください。そうして初めてこの記事が報われます・・・(笑)


ちなみに『憂国のモリアーティ』をどこで見つけたというと、知り合いからの紹介でもなく、テレビで見たわけで観なく、本屋さんで並んでいるのを見たわけでもなく・・・

インターネットで検索して見つけました!!!

本当「!!!」です。探偵モノの漫画が読みたくてキーワード検索にかけたら、まさか大好物な展開満載の自分がハマる作品に出会うとは。2018年上半期、良い出会いがありました。


憂国のモリアーティ
原案/コナン・ドイル(「シャーロック・ホームズ」シリーズ) 構成/竹内良輔 漫画/三好 輝

憂国のモリアーティ第一話の試し読みはこちらのSQジャンプ公式サイトから。

p.s.
これを書くためにもう一度読み返してみたら、やっぱかっけぇなあ・・・とウィリアムのかっこよさに夢中になり危うく夜が明けそうになりました。

ありがとうございます!