金子書房の中の人たちが個人的に発信していくマガジン。
この記事を、想いの綴られた名刺代わりにしたい 株式会社 金子書房のけんけん(金子けんすけ)です。2019年の11月より、代表権を持つ常務執行役員として就任いたしました。この記事は、私の名刺代わりになるnoteにしたいと思っています。 文章として記すことで初めて出会った人たちに、自分の想っていることとかが伝わってくれたらうれしいなと思っており、ここに改めて記させていただきます。 わたしの経歴 1989年生まれ。東京都出身です。早稲田大卒業後、マツダの経営企画の仕事を経
柴犬(16歳)の女の子の愛犬を看取ったときの記録です。自分のこのときの思いを残しておきたいので、まとめておきます。人に見せるために書いてないので読みにくいかもしれません。 写真は、彼女が元気だったときのものに限定しています。 (生前のわんこ(右)。左の黒柴は直接の娘。) 私は本当に、いつも通り、仕事したりして何気ない日常を過ごしていました。 しかし、21時半ごろ、ぐったりして手足がつめたくなっている愛犬を発見。 目が回っていて、 動物病院に夜間救急で連れていきました。
新年、1本目のnoteです。ここではあえて、2021年以降に取り組みたいこと、というテーマにしてみました。 短年の目標ももちろん大事なのですが、それ以上に「何に継続的に取り組んでいくか」という中長期の目標も同時に大事だからです。 現状維持にしないために、ロードマップを描く私たちが生きているのは、本当に先の見えない時代です。 IT技術の登場により、本当に時代の変わり方が爆発的に早くなりました。 そういう時代だからこそ、現在の枠組みだけで物事をとらえてはいけないように思い
「痛み」を生い立ちに持つ経営者としてはたらくってなんだろう。 臨床心理学の大家だった河合隼雄がかつて、このように述べていました。 心理の仕事は、自分の弱点で勝負する 人の弱さ、痛みがわかるからこそ、人に寄り添える。たしかにそうかもしれません。 わたしのように、メンタルヘルスの領域で仕事をする人は、「弱点」で勝負するといわれています。弱さがあるからこそ、人に寄り添えたりするのかもしれません。 人の心は、本当に難しいものだと思います。 傷ついたとき、それを強さに変えて
デジタルヘルス学会とわたし 医療やヘルスケア領域のDX(デジタルトランスフォーメーション)について、このところ多くのメディアで見るようになりました。 わたしも、金子書房に入社した2017年からずっと、心理検査とITを組み合わせて何かを出来ないかとずっと思っていました。 弊社は創業からもう少しで75年の専門書出版社ですが、わたしは経営者としてIT領域への可能性を信じ、まさにデジタルトランスフォーメーションを目指しています。 時代を考えれば、印刷物というアナログなものが中
夜は明ける。想いは不滅。鬼滅の刃の最終巻が発売され、全国5紙にメッセージが掲載された。 夜は明ける。想いは不滅。 鬼を滅するという強い想いが代々受け継がれ、そしてこの1000年の闘いに終止符が打たれていく。 途中で仲間が死ぬこともあるし、本当に強い人外の存在と立ち向かう難しさが描かれているけれど、1000年もの間ずっと想いを共にしながら戦い続けたその様は、本当に胸が熱くなる漫画だった。 わたしもまた、祖先の代から続く会社を—色んな想いとともに受け取った身です。 「想
近年最大のメンタルヘルスの危機ーアメリカ心理学会のセッションから covid-19の影響により、アメリカ心理学会(APA)が今年はオンライン開催となった。アメリカ心理学会は、世界的にも多くの影響力を持つ心理学の学会の一つである。 私は、このオンライン開催されたアメリカ心理学会に(一応)参加した。リアル感がない学会というのはなんとも、不思議な感覚である。 それでも、非常にためになったと思うし、とても印象に残ったものが多くあった。 "The Psychologica
不確かな仕事のアイデンティティ ”こころの仕事”という領域で果たして、私の立ち位置というのは、どこにあるのだろう? わたしは「こころ」のための専門メディア、そして心理検査という「心の理解と支援のため」のツールを開発している会社を経営しています。 …しかし、自分のポジションがわからなくなることが、時にありました。 私は、思い通りにならないことを抱えた当事者でもなければ、医師や心理職のような直接支援に関わる当事者というわけでもありません。 本を読んだり、学会で発表を聞くた
最近、少しでも時間があるときに勉強も怠らないようにせねば、と思うことが多い。いろんなマネージャーと接してきたけれど、経営者や、中間管理職の視野は、その組織のものの見方にものすごく強く影響を及ぼすと思うから。 アカデミックな知見をある程度備えた経営者になるのが、私の夢でもあった。 そこで、私はcourseraという海外有名大学の講座をeラーニングで受講できるサービスを最近は積極的に活用するようにしている。 スタンフォード大や、ペンシルバニア大、ジョンホプキンス大など、有名
私が自動車メーカーのマツダに就職したことについて以前の投稿で書きました。…しかし、新入社員として最初から自分の希望したキャリアを歩めたわけではありませんでした。 むしろ、意思に反して長い間、自動車工場の季節工のように働くこととなり、 「こんなはずじゃなかった」 という下積みから始まったのが私のキャリアの始まりでした。 リアリティショックもなかなかにいいところで、同期も数人当時は倒れました。 …そして、その間、病気で入院し、一度は本当の意味で、死を覚悟しました。 「も
国連事務総長である、アントニオ・グテーレス事務局長がCOVID-19下において、メンタルヘルス問題への対応が喫緊であることを示しました。 タイトルにも引用しましたが、この中で下記のような発言がありました。 何十年にもわたるメンタルヘルス・サービスへの軽視と過少投資の結果、COVID-19パンデミックは今、さらなる精神的ストレスを家庭やコミュニティーにもたらしています。 日本は先進国で群を抜いて、自殺者数の多い国です。メンタルヘルスの問題は、間違いなく求められているはずで
私の就職活動…商社とメーカーを中心に受ける 2011年の就職活動では東日本大震災があって、突然、説明会はキャンセルになったり、就職活動自体が後ろ倒しになったりしました。 「少子高齢化で、内需が縮小していくだろう日本経済のため、外需を獲得することが必要なはずだ」 そういう想いから、僕は総合商社とかメーカーを中心に就職活動をしてきました。 思えばあの頃、「不毛地帯」や「官僚たちの夏」とか、戦後の復興に懸けてきた人達の創作に、すごく入れ込んでいました。年収とかに惹かれてたのも
繁華街のなかの孤独「今週も疲れたなぁ」 仕事帰りに、銀座とか恵比寿、新宿とか、飲み屋が多い町に繰り出す。 誰かと会いたかった。 何度か通っていると、すっかり覚えてもらって常連認定されて、よく見る顔の人たちがいて。そんな仲間たちと疲れやストレスをビールと一緒に飲み干す。 「それが楽しすぎる」みたいな日々が、このコロナ以前、僕にあった。 さみしくて、ただ、誰かと一緒にいたい。 弱いと思われたくないから、人はみんなあんまりそういう自分の「弱さ」をさらけ出せないけど、本質
はじめに 私が就職活動をしていたのは、2011年だった。リーマンショックが100年に一度の大不況と言われていた。そんな不況のあと、東日本大震災が襲った。あの暗い2011年の就職活動は、忘れられない。 2020年に端を発した新型コロナウイルスは、世界中の社会不安を招き、再びリーマンショック旧の不況のトリガーを引いた。人とモノの移動が自由になったグローバル化を背景に、このウイルスは地球上で拡大してしまった。100年に一度といわれた不況は、すっかり、10年やそこらで再びやってき
会社経営をしていると、「会社の存在意義とはなんだろう」と自問自答することがあります。 個人で働くこともできる選択肢が注目される時代に、なぜ「会社」は必要なのか。たしかに、GAFAのような巨大なITプラットフォーマーが、個人に低コストでシステムを提供してくれる時代だからこそ、必ずしも組織に縛られる必要はなくなりつつあるのかもしれません。 しかし、私は明確に「会社は社会にとって必要な存在だ」と考えます。それは以下の一点に絞られます。 「一人でできない大きなことを継続的に達成
2020年になりました。明けましておめでとうございます、今年もどうぞよろしくお願いいたします。 2019年に会社の役員になったり、いよいよ30歳になったりと、2019年のラストで、私の人生は大きく変化しました。微力ながらも、いろんな人の役に立つことができればと心から思います。 タイトルは、アバウト・タイムー愛おしい時間についてーという好きな映画から取りました。 この映画の中では、タイムトラベルができる家系に生まれた主人公が、「理想の恋愛」のために何度も時間を巻き戻したり